韓国証券市場 今週、重要な経済イベントが2つも控えており、投資家は様子見をしている。13日に米CPI発表、14日にFOMC開催となっているが、どちらもどう転ぶかが難しい。なので、しばらくはチャートの方向性は決まらないだろう。
先週もジェットコースターのような動きだったが、今週も変動幅が大きいと見ている。しかし、それでもソロウォンを離脱出来ない韓銀。介入するドルはまだ持っているはずだが、そもそもウォン高にすればするほど輸出は不利なんだよな。
それでは開幕から見ていこう。スタート値は1304。27。
では、チャートをどうぞ。
スタートは1304.そこからすぐにウォンは昇龍拳で急降下。1時間も経たずに1310ウォンを突破して、11時頃に1312ウォンまで落ちた。しかし、そこから激しく揉み合いが続く。どうやら1310が今日の防衛ライン。その付近で攻防戦が続く。
韓銀はおそらく微調整介入をしていると思われるが、本気で蹴散らしにきたような感じでない。ヘッジファンドもCPI発表を控えて本気で動くようなことはしていない。そんな感じでどちらも様子見のままに市場は終了。
結果は1307.2。5.9ウォン安。少し下がった程度。
それでは時間外はどうだ。
時間外でもウォンは大きな値動きもない。静かな展開である。18時頃は1305ウォンとなっている。
■2022年12月12日の韓国証券市場
コスダック指数 4.27ポイント、下降、 715.22、(終値)
総合株価指数 16.02ポイント、下降、 2373.02、(終値)
ウォン・ドル相場 5.9ウォン安 1307.2、(終値)
■投資主体別売買動向
22.12.12 | 0 | 171 | -440 |
個人が0億?外国人が171億で、買い。機関が440億で、売り。
これは本当に様子見だな。外国人が買って、機関が売りと。まあ、CPI、FOMCとイベントが来るんだからこうなるよな。
■韓国債と社債の利回り
全体的に金利は下がっているが、これもCPIやFOMC前なのでたいした意味はない。
■日経平均とTOPIX
日経平均は27,842円33銭。マイナス58円68銭。TOPIXは1,957,33。マイナス4.23ポイント。
ドル円は136.891。これもほとんど先週とかわってない。
■気になるニュース
最初のニュースは、ゴールドマン・サックスによると2050年には人口大国インドネシアとナイジェリア経済が韓国を上回るというもの。中々、面白い記事だ。ええ?2050年に韓国が存在するのかが怪しい?確かに中国や北朝鮮の一部になっている可能性は十分、考えられるが、それでも韓国や朝鮮半島という「地域」はあるだろう。では、引用していこう。
ゴールドマン・サックスは6日に発表した「2075年世界経済見通し報告書」でこのように分析した。この報告書によると、現在1%台である世界の人口増加率が2075年になれば0%に近くまで減るだろうと予想した。
先進国の少子高齢化傾向とは違い、人口が増え続けているインドネシアやエジプト、パキスタンなどの開発途上国は経済規模も堅調に増えるというのがゴールドマン・サックスの見通しだ。
報告書によると、2050年になればインドネシアは世界4位の経済大国へと急成長し、エジプトとナイジェリアの経済も世界15位圏に成長するとみた。今年ブラジルに次いで経済規模が12位になると予測される韓国は15位圏外に押し出されると予想する。
また、2075年になればナイジェリアの経済が5位に上昇し、パキスタンも6位圏に成長すると予想した。フィリピンの経済規模も2075年には14位に成長すると予測される。
これに対し韓国の経済成長見通しは2020年代の平均2%から2040年代に0.8%に落ちた後、2060年代にはマイナス0.1%、2070年代にはマイナス0.2%と下落傾向を見せると予想した。ゴールドマン・サックスが成長見通しを分析した34カ国のうちこのようにマイナス成長率を記録すると予想した国は韓国だけだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/27594bf5967fc120a30452828901fbc40996d68f
なるほど。俄には信じられない内容だよな。2050年、インドネシア、エジプト、パキスタンが急成長する。それで、韓国は経済規模が12位になると。他の国についてはよくわからない。しかも、韓国と競合する産業が育つかも不透明。
ただ、なぜか韓国の経済成長見通しが2020年代は平均2%から、2040年代は0.8%に落ちて、2060年はマイナス0.1。2070年にはマイナス0.2%と下落するのだ?韓国だけ成長の限界が来るのか。
しかし、これが本当なら原因は何だろうか。少子高齢化か?思いつく理由はそれぐらいだが、はっきり言って2020年代が平均2%成長するはずもないんだよな。今後、10年がどうなるかは知らないが、確実にいえることは家計債務が膨大しすぎてるので、もう、借金して成長もできない。不動産価格も下落しており、資産価値も半減する。
経済危機を乗り越えたところで、もう、大幅な成長は今後は期待できない。むしろ、ここからゆっくりと確実に衰退していく道しかない。
アメリカの生産者物価指数の発表があった直後に、ウォンニャスになった。予想(7.2%)よりも高い(7.4%)であったことから、CPIは今後もしばらくは思ったよりも下がらないことが予想される。もし、このままアメリカのインフレが収まらなければ、FFが5.5%になることも考えられ、韓国の政策金利は3.5%が限界なので、来年前半にも米韓の政策金利差が2%になる可能性もでてきた。来年には、韓国では、まず、SKハイニックスの倒産をきっかけに倒産ドミノが始まる予感がする。