韓国証券市場 今朝、アメリカの雇用統計が色々出てきたが、それらが市場予想を下回る結果となり、アメリカの景気が急速に冷え込んでいることが示唆された。それによって利上げについては凍結する可能性が出てきたので韓国にとっては良い材料であるのだが、アメリカの失速は米輸出を減らすので素直に喜んでいる場合でもない。
ただ、ウォンにとってはどちらが良いかはかなり判断が難しい。昨日も述べたが、しばらくは1300~1320辺りを行ったり来たりする感じになりそうだと。ただ、米景気後退もそうだが金先物がまた上がっているのが気になるんだよな。 他にも米国債10年利回りも低い。原油価格も81ドルまで上がって、現在は79ドルと少し落ち着いた。
このように韓国ウォンがどっちに転んでいくかを予測するには難しい状況が続く。ただ、利上げは難しいので一気に落ちるようなことはないとは考えている。では、今日も開幕から見ていこうか。スタートは1316.94。
それではチャートをどうぞ。
開幕は1316.そこからウォンは1320を目指して下がっていく。9時半頃には1320ウォン到達。しかし、韓銀がここで必死の抵抗だ。なんとか1320を防衛に韓銀砲を撃ち込んだ。それから1318ウォン付近まで上昇。その辺りでしばらく揉み合いが続く。
お昼過ぎも1318ウォン。これはどちらに転ぶかと思いきや、昼からウォンは上昇して1317ウォンまで上がるも、最後は徐々に売られていく。
結果は1319.1。8.6ウォン安。なんとか1320防衛に成功したが突破は時間の問題と。
■2023年4月6日の韓国証券市場
コスダック指数 6.78ポイント、下降、 865.58、(終値)
総合株価指数 35.98ポイント、下降、 2459.23、(終値)
ウォン・ドル相場 8.6ウォン安 1319.1、(終値)
■投資主体別売買動向
23.04.06 | 9,561 | -4,797 | -5,062 |
個人が9561億で、買い。外国人が4797億で、売り。機関が5062億で、売り。
個人が買い。外国人と機関が売り。
■韓国債と社債の利回り
韓国債と社債の金利は大きく低下。これは米国債10年利回りが3.2850%とかなり下がっているのでその影響だ。
■日経平均とTOPIX
日経平均は27472円63銭。マイナス340円63銭。TOPIXは1961.28。-22.56ポイント。
日経平均が米景気後退、円高影響で340円ほど下がっている。
■ドル円
朝の7時は131.304。9時半頃には130.787まで上がるも、その後は下がっていく。18時頃には131.440となっている。円高傾向ではあるな。
■気になるニュース
今回は韓国のスマホが中国では0%台についてを見ていく。現代自動車がシェア1%台というのは最近の動画で触れたが、中国ではサムスンのスマホシェアは0%台である。何故、中国で買われないのか。単純に価格とブランド価値だと思われる。では、記事を引用しよう。
2023年4月4日、韓国・ヘラルド経済は「サムスン電子の中国市場での業績が悪化している」とし、「特にスマートフォンは赤字の水準だ」と伝えた。
記事によると、サムスン電子中国販売法人(SCIC)は昨年の営業利益が43%減の2578億ウォン(約261億円)を記録した。かつて25兆ウォンを超えていた売上高は2兆8658億ウォンで、約10分の1に減った。昨年7~9月期までは累積損失も発生していたが、10~12月期に“販売総力戦”を展開したことで年間赤字はかろうじて免れたという。
中国市場での業績悪化には、スマートフォンの販売不振が大きく影響している。13年にはシェアが20%を上回り1位だったが、現在のシェアは0%台にまで落ちている。
中国では中国メーカーの製品と米アップルのiPhoneが絶対的な人気を誇っている。高高度防衛ミサイル(THAAD)配備などの影響で韓国製品不買運動が起きたことも追い打ちをかけた。さらに、サムスンスマホの偽物が現地で大量に流通していることも、販売不振の要因になっているとみられているという。
一方、アップルは最近、中国市場で25%のシェアを記録し1位になった。これによりサムスンが今年の世界のスマホ市場で1位の座をアップルに明け渡すとの予想も出ている。中国メーカーも中国市場にとどまらず、世界市場での「打倒サムスン」を目指しているという。
サムスンは「中国事業革新チーム」を立ち上げ業績回復を試みているが、容易でないとみられている。サムスンのスマホ部門トップの盧泰文(ノ・テムン)社長は「中国は非常に難しい市場であり、特化したシステムがある。慌てずにしっかり準備をして徐々に改善させていく」と話しているという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「なぜサムスンのスマホが売れないのか理解できない。どんな理由があれ、シェア0%はおかしい」「0%ということは現地の職員すら買っていないということだ」「中国市場から撤退するべき。赤字を出してまでいる必要ない」「中国市場で悩んでいる時間があったらインド市場に集中した方がいい」「われわれも見習って韓国製品を使おう。工場一つないiPhoneを使わずに」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)
https://www.recordchina.co.jp/b911909-s39-c20-d0191.html
今年、サムスンのスマホシェアも陰りを見せていると。しかし、中国で全く売れないスマホが世界一シェアというのもおかしな話だ。それも時期に終わると。
久しぶりに1ウォン<0.1円になった。このまま1ウォン0.07円になれば、ウォンニャス効果で、輸出が増えるかもしれない(1ドル=約1900ウォン)。明日は、2月の経常収支が発表されるが、1月に続いて3億7000万ドルの赤字が予想されている。3月も赤字だろうし、4月は赤字が確定しているので、連続経常赤字の記録も打ち立ててほしい。
2023年外国貿易障壁報告書を読んでみると、補助金の項目で、「多くの米国企業が、韓国の公取委が不均衡な執行努力(例えば、韓国における競争への害を超える地理的範囲を持つ救済措置)で外国企業を標的にしていることに懸念を表明している」、「また、米国企業は、KORUSの下で、調査手続きや公聴会における企業の適切な防御能力を阻害する公取委の手続きや慣行について懸念を表明してきた」と記載されている。そうやって、卑怯なことばかりやっているから、いくら自称先進国を名乗っても、主要国としては認めてもらえない。