韓国証券市場 韓国ウォンにとって今朝、最悪な知らせがもたらされた。それはOPEC+プラス会合でのサプライズ減産である。それによって原油価格は80ドルまで上昇。韓国にも原油高は輸入物価を押し上げるので貿易赤字が拡大する理由になる。しかも、今回は前回のようには行かないかも知れない。
思い出して欲しい。昨年の2月、ウクライナ戦争が始まって原油価格は100ドルを超えてる時期が4ヶ月程度続いたわけだ。その時、韓国の半導体輸出は原油価格代金を上乗せしても好調だった。中国が買ってくれたからだ。しかし、今、韓国製品は原油価格分、上乗せして誰が買ってくれるんですかね。
13ヶ月連続の貿易赤字の記録をどこまで伸ばすんですか。原油価格高騰が韓国輸出にどんな影響を与えるのか。こちらはワクテカですよ。これがリアルで経済を追う楽しさでもあるんだよなあ。しかも、原油価格高騰でウォン防衛の重要さが増した。
新しくもたらされた事象が韓国経済にどのような災難を招くのか。看取っていこう。では、開幕から見ていこう。
スタート値は1308.91。
では、チャートをどうぞ。
開幕は1308。最初はウォンが上昇して1305防衛線まで接近。しかし、そこから跳ね返される展開。そして、午前中は1308ウォン付近でしばらく揉み合いだった。
12時頃には1309ウォン。このまま1310防衛線になるのかとおもいきや、今日は韓銀砲を撃たない。ああ。韓銀は作戦会議中ですね。原油価格高騰したので、今までの介入方法を見直しを迫られてますかね。でも、介入しなければウォンは売られていく。
結果は1315.8。0.7ウォン高。昨日より少し上げて終わった。
■2023年4月4日の韓国証券市場
コスダック指数 2.22ポイント、上昇、 857.18、(終値)
総合株価指数 8.17ポイント、上昇、 2480.51、(終値)
ウォン・ドル相場 0.7ウォン高 1315.8、(終値)
■韓国債と社債の利回り
23.04.04 | 806 | -3,108 | 2,142 |
個人が806億で、買い。外国人が3108億で、売り。機関が2142億で、買い。
個人と機関が買い。外国人が売り。
■韓国債と社債の利回り
今朝、ISM製造業指数が市場予想より低下したことで、インフレ懸念が和らいだ。米国債10年利回りの金利も3.4560%と下がっている。韓国債や社債も釣られていると。
■日経平均とTOPIX
日経平均は28,287円42銭。プラス99円27銭。TOPIXは2,022.76。プラス5.08ポイント。
■ドル円
朝の7時は132.412。その後、円は上げていくのだが9時頃に132.218辺りで反転。今度は下げていく。18時10分頃には132.919まで下がっている。
■気になるニュース
今回は韓国の来年の最低賃金の話だ。今年、韓国は9620ウォン、日本円で962円になったわけだが、全国民主労働組合総連盟(民主労総)と韓国労働組合総連盟(韓国労総)の来年の要求額は24,6%アップの時給12000ウォン、約1200円とするように求めた。うん。まあ、韓国のインフレを考えれば1200円でも決して高いとは言えないんだよな。
ただ、そんなことすればムン君の二の舞になることは言うまでもない。記事を引用しよう。
【ソウル聯合ニュース】韓国の労働組合の二大全国組織、全国民主労働組合総連盟(民主労総)と韓国労働組合総連盟(韓国労総)は4日、ソウル市内で記者会見を開き、2024年の最低賃金を時給1万2000ウォン(約1200円)とするよう求めた。今年の最低賃金の時給9620ウォンに比べ24.7%の引き上げとなる。
労働界はこうした引き上げ案の根拠として、深刻なインフレによる実質賃金の低下や海外主要国の積極的な賃上げ政策を挙げた。
両組織は、2年連続で最低賃金委員会の公益委員が提示した案の通りに最低賃金が決定され、同委の役割が無視されていると指摘し、「労働者の生活安定という最低賃金制度の本来の目的に沿って審議を行うべきだ」と強調した。
最低賃金委は使用者側委員と労働者側委員、有識者ら公益委員9人ずつの27人でつくる。最低賃金を巡る労使の隔たりが毎年大きいため、公益委員が事実上、キャスチングボートを握っている。
雇用労働部長官は毎年8月5日までに翌年の最低賃金を告示する。李正植(イ・ジョンシク)同部長官は先月末、関連法に基づき最低賃金委に審議を要請した。同委は翌年の最低賃金を決定し、審議要請を受けた日から90日以内に同部長官に提出する必要がある。
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230404002900882
このように中々、面白いことになっているが、経済危機なのに最低賃金を上げることが可能なのか。1万ウォンはのせたいところだろうが、それで体力がない中小企業が雇用を減らしていくだろうな。
1310を切ろうと韓銀砲を放つものの、1310どころか1315に持っていかれる。明日発表のの外貨準備高は、どれだけ減っているのかね。韓国の3月の消費者物価指数は、1~2月の大規模な為替加入と原油価格の低下から、予想の4.3%に対して4.2%と見かけ上安定した値を示した。しかし、最近のウォンニャス、原油高に加えて、電気(最低でも1.8倍に値上げしないと、赤字が増え続ける)・ガス料金の据え置きで、いつ爆発してもおかしくない。
米商務省が、中国製中間財を韓国で単純加工して米国に迂回輸出する韓国のアルミ箔メーカー6社に対する制裁措置を下したらしい。半導体でも中ゴキとサプライチェーンを組んだ韓国に、電気売りのぼけ老人がユン君に何を言い渡すか、ますます楽しみになってきた。もし、韓国を完全に見捨てる判断となれば、ウォンニャス大花火大会が開催されることになる。