韓国証券市場 先週、時間外でウォンはソロウォンから離脱した。これは米国の利上げ速度が0.25%になるかもしれないというFRB高官の発言が市場で好意的に受け止められたことでドルが売られたという。そして、円も135円となり、ウォンも1300ウォンから少し上がったわけだ。でも、ソロウォンにはいつでも届く範囲にいる。
では、今日の開幕から見ていこう。
スタート値は1295.44だ。
それではチャートをどうぞ。
開幕は1295.54。そこから1時間ほど揉み合いだったわけだが、10時過ぎた頃にウォンは下がり出す。徐々に1300ウォンへと向かうわけだが、11時頃に超韓銀砲で押し返した。ずどーん。これで1294ウォンまで上昇。その後、1295付近で激しい撃ち合いとなる。
今日は1300死守が韓銀の目標のようだ。動いたのは13時半頃だ。徐々にウォンが売られるのを最後まで力押しで押さえつけた。
結果は1296.9。4.7ウォン高となった。これは韓銀大勝利だ。
■2023年3月6日の韓国証券市場
コスダック指数 14.09ポイント、上昇、 816.51、(終値)
総合株価指数 30.55ポイント、上昇、 2462.62、(終値)
ウォン・ドル相場 4.7ウォン高 1296.9、(終値)
■投資主体別売買動向
3.03.06 | -7,877 | 3,216 | 4,601 |
個人が、7877億で売り。外国人が、3216億で買い。機関が4601億で、買いとなった。
個人が売り。外国人と機関が買い。
■韓国債と社債の利回り
韓国債と社債の金利は少し下がってると。
■日経平均とTOPIX
日経平均は28,237円78銭。プラス310円31銭。TOPIXは2,036.49。プラス16.97ポイント。
日経平均は28000円台を回復。市場には良い材料となっていると。
■ドル円
朝の7時には136円近く。その後、12時過ぎに135.394まで上がる。それで17時半過ぎには朝の数値とかわらない。
■気になる経済ニュース
さて、今日は徴用工問題で韓国政府が財団を作り、賠償金を支払う解決策を出した。それで、財源はポスコなど国内の請求権資金恩恵企業の自発的な参加で用意される見通しという。そして、日本企業は一銭も払う必要はないことで決着したことになる。
もっとも自発的に日本企業の参加を受け付けているようだが、そんなものを払う日本企業はいないだろう。そんなことすれば確実に株主賠償訴訟が起こるからな。
さて、韓国政府はこのような解決案を述べていたが、当然、徴用工側は反発する。勝手なことをして、次の政権で蒸し返されるのは既定路線なのにな。
【ソウル時事】元徴用工訴訟の原告支援団体は6日、韓国政府の解決策を批判し、日本の被告企業の資産を売却する「現金化」に向けた司法手続きを続けると発表した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023030600557&g=int
それで韓国の原告は現金化を止めようとしてないですが、韓国政府はなんで無能なんだ?この案で解決なんてどう考えてもあり得ないじゃないか。結局、日本に折れただけの結果にユン氏がどんどん追い詰められていくんだろうな。でも、ここまで無能だとどうしようもないわ。
それともう一つ、なぜか韓国は日本の輸出管理措置は徴用工問題の報復だとか意味不明なことを述べているわけだが、実際、無関係だ。だから、韓国のホワイト国復帰などは別問題であることを、今日、岸田総理が述べている。なんかやたらと飛ばし記事がメディアに多いので注意してほしい。では、記事を引用しておく。
岸田文雄首相は6日午前の参院予算委員会で、韓国に対する半導体素材などの輸出規制について「労働者(元徴用工)問題とは別の議論だ。日韓当局間の政策対話が困難な状況になっている。韓国側に適切な対応を求めていく」と述べた。自民党の佐藤正久氏への答弁。
日本政府は2019年7月、安全保障上の懸念が拭えないとして半導体材料3品目で輸出管理を強化。翌月には、貿易管理手続きを簡素化する「ホワイト国」から韓国を除外した。これに対し、韓国は徴用工問題を巡る報復措置だと強く反発し、撤回を求めている。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023030600205&g=pol
まあ、取りあえず岸田総理自身が別問題だと回答してるので、別問題ということで。経済産業省が協議したところで無意味だったものな。
先週末に、韓銀砲で大攻勢をかけ、1300で何とか蓋をするのに必死となっている姿は哀れに見える(たった今、1300を突破)。大規模介入の結果、外貨準備高も4299.7億→4252.9億と46.8億ドル減少した。韓国のCPIが発表され予測:5.1%に対して4.8%になった。これは、韓国が日本以上に食糧自給率が低く、輸入に頼っているところに、大規模な介入を続けてウォン高にした成果だろうね。しかし、1月中旬以降ウォンニャス傾向が続いているので、3月のCPIは、また上昇することになると思われる。
韓国メディア(+朝日)なら仕方ないが、共同通信や読売が事実ではなく、希望・願望をあたかも事実のように報道する姿勢には呆れるしかない。韓国の憲法にも書いてあるように、朝鮮半島は韓国の領土であるので、仮に北が日本に請求してきても、それを支払う責任は韓国政府にある。独立国として70年の歴史しかない韓国には、条約や協定を遵守する義務があるとの認識がない。輸出管理に関しても、「韓国政府は、関連協議中は世界貿易機関(WTO)紛争解決手続きを中断する」とアホな発言をしているが、GSOMIAと同じで、そのような行為は、法治に基づく国際社会では通用しない。経産省には、韓国が提訴を取り下げて、謝罪しない限り協議を再開することはないと強く言ってほしいね。