韓国証券市場 昨日、22時15分に11月の米消費者物価指数の発表があった。前年同月比で7.1％上昇で市場予想を下回ったが、依然として高水準であることがわかった。ただ、これでFOMCの利上げは0.5％がほぼ確定である。また、このとき、ウォンは1305から1290まで上がったことは本編の動画で軽く紹介した。
では、今日からFOMCである。ウォンはなんとかソロウォンを離脱したわけだが、このまま年末まで持ちこたえることができるのか。それでは開幕から見ていこう。
スタート値は1289.50。
では、チャートをどうぞ。
スタートは1289。しかし、無理に上げたのはわかりきっていたことで、開幕から昇龍拳である。一気に1296ウォンまで下がる。やはり、ソロウォンの引力から逃れることはできないのか。それから数時間は狭い範囲で撃ち合いである。1294から1296辺りをいったりきたりで、中々､どちらに転ぶかはわからない。
そして、数値が動いたのは11時過ぎ。ウォンは再び投げ売りされて1300突破。ソロウォンに戻ってきた。だが、ここから韓銀砲だ。なんとしてでも1300防衛したい韓銀が、強制的にウォンを押し上げる。13時には1295ウォン。しかし、FOMCもあるのでヘッジファンドは大きく仕掛けない。様子見だ。
結果は1296.3。9.7ウォン高である。
それでは時間外はどうだ。
16時前には1395ウォン付近で推移していたが、17時過ぎから急に上がり出す。17時40分頃には1290ウォンである。
■2022年12月14日の韓国証券市場
コスダック指数 13.84ポイント､上昇、 729.00、(終値)
総合株価指数 26.85ポイント､上昇、2399.25、(終値)
ウォン・ドル相場 9.7ウォン高 1296.3(終値)
■投資主体別売買動向
| 22.12.14 | -4,521 | 2,181 | 2,278 |
個人は4521億で、売り。外国人が2181億で､買い。機関が2278億で､買い。
個人が売り。外国人と機関が買い。
■韓国債と社債の利回り
消費者物価指数の発表で、韓国債の金利も社債も下がっている。韓国もこれ以上、利上げするにしても、来年に0.25％で終わりそうだな。全体的に金利は下がってるが、逆イールドなので、韓国経済の状況に変化はない。
■気になるニュース
日本でも、今年の漢字とか､流行語とか、この時期に選ばれるわけだが、韓国でも例外ではない。それで、韓国の教授たちが選んだ今年の四字熟語は「過而不改」 ※過ちを犯しても改めないの意味が選ばれたようだ。これには思わず頷いた。まさに的確だと。
それでは引用しておこうか。
韓国の教授たちが選択した今年の四字熟語は「過而不改」だった。「過ちを犯しても改めない」という意味で、全国大学教授アンケート調査で圧倒的1位を占めた。
「教授新聞」は11日、11月23日～30日にマクロミル・エムブレインを通じて実施した電子メールのアンケート調査に回答した全国の大学教授935人のうち、476人（50.9％）が「過而不改」を選択したと報道した。
同紙は「今年新政権が発足したが、希望と期待は最初だけだった」とし「キム・ゴンヒ女史の博士学位論文検証をはじめ、尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領の米国での卑語発言問題、そして人災で発生した梨泰院惨事（10月29日）まで、きちんとした釈明と謝罪はなく、過ちを犯しても改めない行動が国民を不安にさせている」と報じた。（道中省略）
1位に選ばれた「過而不改」は、驪州大学のパク・ヒョンモ教授（世宗リーダーシップ研究所所長）が推薦した。パク教授は「韓国の与党も野党も、誤りが明らかになると『前政権はもっと過ちを犯した』とか『大統領のせい』と言って改めようとしない」とし「そのような中で、梨泰院惨事のような事故が発生しても責任を負おうとする政治家が出てこない」と推薦の理由を話した。
パク教授はまた「朝鮮王朝実録を調べてみると、過ちを直して良い方に移った事例がいくつもあった。世宗は人を誤って任命し外交的な恥さらしになった時、『人を誤って送ったことを深く後悔する』と述べ、事前に予防措置を取らなかったために疫病で咸鏡道の民が多く死んだことに対しても『大いに後悔する』と述べた」とし、世宗大王が聖君になった契機が後悔と改善にあったという例を用いて説明した。
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/45356.html
ユン政権が過ちを認めないとか以前に､韓国人全体がその傾向にあるよな？そもそも、ユン氏に何の責任もない梨泰院惨事を大統領のせいにしている時点で、「過ちを認めない」のは国民そのものではないのか。社会とは住んでいる人間が作り出すものであって、政権が作るものではない。
なぜ、このような悲劇を起きたのか。警察が少なかったから起きたのか？違法建築があったから起きたのか？違うだろう。そんなところに10万人も集まるからだろう！自分らの行動を省みないで､何かあれば大統領のせいにしていればいいなんていう国民性だから、また同じことを繰り返すのだ。
CPIの発表とともに、ドルに対して各国通貨が買われたが、円-ドルは滑らかなナイアガラフォールだったのに対して、ウォンは1300になったところで、マーケから反発のウォン売りが入った。そこで、超韓銀砲が放たれ、一気に1290まで到達した。ウォン高にして、輸入額を下げたところで、輸出はもっと減るから貿易赤字は減るどころか、増えるだけのに（今月は100億ドル程度の赤字になり、年間で500億ドル突破）。それに、仮に韓国がもう一度0.25％利上げしても、米韓の金利差は、1.5％になることがほぼ確定しており、今だけウォン高にしても何の意味もない。
「過ちを犯しても改めない」体質は、すでに遺伝子に組み込まれているので、突然変異でも起きなければ治ることはない。