米消費者物価 6月9.1%上昇 1%という超大幅利上げの予想強まるー米韓金利差逆転不可避!

米消費者物価 管理人はこうなる最悪のシナリオを予想して、昨日、韓銀の0.5%の利上げは「悪手」だと述べたのだ。しかし、6月の米消費者物価指数はなんと9.1%という40年ぶりの高い数値だった。前月が8.6%だったので、0.5%も増えたのだ。一度に、0.75%の利上げを行ったのに、アメリカの高いインフレは収まるどころが逆に加速した。

理由は以前に解説したが、これはコスト・プッシュ・インフレだからだ。供給側に問題があって賃金上昇が起きているインフレは、当局の金融政策の影響を受けにくい。さらにそのインフレは持続する可能性が高いというか、既に持続している。しかし、9.1%だぞ。この発表の速報を見て管理人は驚いた。

しかし、バイデン氏が無能なのか。それとも、FRBが無能なのか。ちょっとここまでインフレを加速させたら、もう、7月のFOMCでの0.75%の利上げはほぼ確定だろう。下手したら1%すらあり得るレベルだぞ。では、ここから記事の要点を整理していく。

■記事の要点

1.米労働省が13日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比の伸び率が9.1%だった。

2.米国民の不満が高まるなか、物価動向は11月に中間選挙を控えるバイデン政権の命運を握る。

3.バイデン米大統領「許容できないほど(伸び率は)高いが、古い数字でもある」と強調し、政権批判への予防線を張った。

4.物価高をけん引するガソリンの上昇率は6月に59.9%となり、5月から10ポイント以上拡大した。全米自動車協会(AAA)によると、レギュラーガソリンの全米平均価格は6月14日に1ガロン(約4リットル)あたり5.016ドルと過去最高を記録した。

5.夏の旅行シーズンが本番を迎えており、航空運賃も34.1%と高い伸び率が続く。食品や住居費もそれぞれ10.4%、5.6%と伸びが5月から拡大した。

6.ニューヨーク連銀の6月の家計調査によると、1年先の期待インフレ率は6.8%と過去最高を更新した。一方、3年先の期待インフレ率は3.6%と、前月の3.9%から下落した。

以上の6つだ。順番に見ていこう。

まず、6月の米消費者物価指数が9.1%だったと。1981年11月(9.6%)以来、およそ40年半ぶりの高い伸びという。

次に2だが、どうやら11月にアメリカでは中間選挙があるらしい。バイデン氏の支持率は4週連続で過去最低の36%である。このままだと中間選挙は非常に苦しいだろうな。だから、3で予防線を張ったそうだ。「許容できないほど(伸び率は)高いが、古い数字でもある」とか。どう見ても、これは擁護できない。

因みにユン氏はいくらだとおもう?37%?甘い甘い。もう、34%である。おいおい、こっちは就任したのは5月だぞ。2ヶ月でどんだけ落ちてるんだよ。

そして、4ではガソリン価格がさらに急上昇したと。レギュラーガソリンの全米平均価格は6月14日に1ガロン(約4リットル)あたり5.016ドルと過去最高を記録。しかも、5では夏の旅行シーズンはこれからだと。食品10.4%って酷いな。

さて、最後は6だ。期待インフレ率である。これが6.8%と。期待インフレ率については過去の動画で取り上げたが覚えているだろうか。少しおさらいしておこうか。

期待インフレ率は、家計や企業が予想する将来の物価に対する変動率である。

これから物価上がりそうなだなと家計や企業が考えているなら、期待インフレ率は上がるし、実際、商品の値上げで物が高くなればそれを感じさせるので、期待インフレ率が高い=消費者物価上昇率が今後も高いと予測できる。そして、期待インフレ率が、名目金利より高い場合は、インフレ傾向であるということは覚えているだろうか。

では、米国の1年物国債の利回りはいくつだ?現在は3.1997%である。これが名目金利だ。期待インフレ率が6.8%なので計算してみよう。3.1997ー6.8=-3.6003 つまり、実質金利が-3.6%である。

そして、6.8-3.1997=3.6003となる。これは明らかにインフレ傾向である。しかも、実質金利が3.6%なので高金利となる。つまり、ドル高の原因だ。

ここからは一般的なことを述べるが、期待インフレ率が高い場合は景気は後退しない。ところが、期待インフレ率が低い場合は、実質金利が高くなるので、景気が後退していく。つまり、実質金利は名目金利が一定で変わらなくても、期待インフレ率が上昇すれば低下することになる。

まとめると、アメリカの景気は期待インフレ率が高いので後退しない可能性が高いと。実質金利も-3.6%と低い。逆に言えば、まだまだ金利を上げられるてことだ。しかも、期待インフレと名目金利差を無くすとなれば、アメリカはまだ3.6%も利上げしないと行けないんだが、本当なのか。いやいや、さすがに3.6%はないよな?

今、1.75%なので、今後、3.6%上げるなら、5.35%になるぞ。うん。さすがに考えにくいな。しかし、計算してみると、これはウォン安がますます加速化するな。既に朝のウォンニャス速報は作成して、7時現在は1304ウォンだったはず。リンクを張っておこうか。

FRBは26~27日、米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。金融先物市場では6月のCPI発表を受け、前回会合に続いて0.75%の大幅利上げを決めるとの予想が6割に低下した。利上げ幅を1.00%に拡大するとの予想が前日の1割弱から4割に急上昇した。

さて、9.1%上昇で、とんでもないことを市場が織り込み始める。なんと、0.75%どころか、1%の予想が前日の1割弱から4割に急上昇した。まさかな。いやいや、1%は管理人も読めなかった。0.75%はあり得ると考えていたが、ここまで行くとはな。しかし、韓銀さん。0.5%の利上げだと、8月に米韓金利差の逆転は確実だぞ。

これでソロウォン宙域における第5次マジノ線、「1350」を超える日もそう遠くないな。ついにウォンザムが出てくるのか。1380で、ウォンベル・ガトーがソロウォンから撤退していく。そして、1390でスレッガー・ウォンさんがウォンザムに突撃だ。そして、1400でウォンザムが落ちてソロウォン陥落である!

FRBのパウエル議長はインフレ対策を最優先課題に掲げており、物価上昇率がピークを迎えるかどうかを金融政策の判断材料に挙げる。市場が注視する9月以降の利上げのペースに影響する。物価上昇率が高止まりすれば、FRBが急速な利上げに動くとの警戒感は根強い。過度な金融引き締めは景気後退のリスクを高めるため、金融政策の運営は一段と難しくなっている。

期待インフレ率を見る限りでは、リセッションするには、まだまだ大丈夫な気もするが、一指標だけで判断はできないだろう。実際、リセッション懸念で、原油安となっている。原油価格が100ドルをわっている。現在、95.60ドルである。

管理人が米利上げが始まれば、原油価格は下がっていくと解説したが、このように120ドルを超えていた原油価格も、世界的なリセッション懸念で下がっていると。韓国経済にとっては良い材料なのか。でも、米中がリセッションしたら輸出は伸びないだろう。

インフレ圧力が弱まる動きもある。6月の雇用統計によると、民間部門の平均時給の伸び率は前年同月比5.1%と、3カ月連続で鈍った。労働市場では人手不足が続いているものの、賃上げが緩やかになれば物価上昇の圧力は和らぐ。

どうやらコスト・プッシュ・インフレは鈍化しているようだ。しかし、これは先が全然、予測できないな。だが、1%の一度の利上げなんて、本当にあり得るのか。0.75%はほぼ確実であるとおもうが、さすがに1%はなあ。

とにかく、今頃、韓銀総裁は0.5%利上げ発表で後悔していることだろう。米韓金利差はほぼ逆転するシナリオとなったからだ。米韓金利差が逆転すれば、ますます韓国から外資撤退。株安・ウォン安となる。

しかし、韓国経済はともかく、アメリカのインフレはなんとかしてくれよ。世界中が大迷惑なんだが。

【ワシントン=鳳山太成】米労働省が13日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比の伸び率が9.1%だった。ガソリン高や堅調な雇用環境を背景に、物価の伸びが頭打ちになる兆しは見えない。指数公表後、米市場では米連邦準備理事会(FRB)が7月にも大幅な利上げをして、物価高の沈静化を図るとの見方が強まった。

米国民の不満が高まるなか、物価動向は11月に中間選挙を控えるバイデン政権の命運を握る。バイデン米大統領は13日、CPIの発表を受けた声明で、6月中旬以降のガソリンの値下がりが反映されていないとして「許容できないほど(伸び率は)高いが、古い数字でもある」と強調し、政権批判への予防線を張った。

6月の伸び率は5月の8.6%から拡大し、市場予想の中央値(8.8%)を上回った。1981年11月(9.6%)以来、およそ40年半ぶりの高い伸びだ。足元の動向をより反映する前月比の上昇率は1.3%と、5月の1.0%を上回った。

物価の基調を見るために変動の大きい食品とエネルギーを除く指数については、前年同月比5.9%上昇した。3月に6.5%を記録した後に3カ月連続で減少した。前月比でみた伸び率は0.7%と5月(0.6%)から拡大した。

物価高をけん引するガソリンの上昇率は6月に59.9%となり、5月から10ポイント以上拡大した。全米自動車協会(AAA)によると、レギュラーガソリンの全米平均価格は6月14日に1ガロン(約4リットル)あたり5.016ドルと過去最高を記録した。

夏の旅行シーズンが本番を迎えており、航空運賃も34.1%と高い伸び率が続く。食品や住居費もそれぞれ10.4%、5.6%と伸びが5月から拡大した。

生鮮食品やガソリンなど生活に身近な商品の値上がりが収まらなければ、消費者はインフレが落ち着くとは感じにくい。

ニューヨーク連銀の6月の家計調査によると、1年先の期待インフレ率は6.8%と過去最高を更新した。一方、3年先の期待インフレ率は3.6%と、前月の3.9%から下落した。

FRBは26~27日、米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。金融先物市場では6月のCPI発表を受け、前回会合に続いて0.75%の大幅利上げを決めるとの予想が6割に低下した。利上げ幅を1.00%に拡大するとの予想が前日の1割弱から4割に急上昇した。

FRBのパウエル議長はインフレ対策を最優先課題に掲げており、物価上昇率がピークを迎えるかどうかを金融政策の判断材料に挙げる。市場が注視する9月以降の利上げのペースに影響する。物価上昇率が高止まりすれば、FRBが急速な利上げに動くとの警戒感は根強い。過度な金融引き締めは景気後退のリスクを高めるため、金融政策の運営は一段と難しくなっている。

インフレ圧力が弱まる動きもある。6月の雇用統計によると、民間部門の平均時給の伸び率は前年同月比5.1%と、3カ月連続で鈍った。労働市場では人手不足が続いているものの、賃上げが緩やかになれば物価上昇の圧力は和らぐ。

ロシアのウクライナ侵攻で上昇した原油相場も変わりつつある。金融引き締めなどによる世界景気の減速懸念が広がり、米国の原油先物は6月上旬をピークに下落傾向にある。足元は節目の1バレル100ドルを下回り、ガソリンも値下がりの兆しがある。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1204W0S2A710C2000000/
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ももちゃん
2022年7月14日 10:16

悲しいけど、これ、ウォニャスなのよね。

ライダイハン
2022年7月14日 09:55

カナダが1%の利上げを決定したので、アメリカはそれを超える利上げ(パウエル議長の発言の本気度から判断すると1.25~1.5%の可能性すらある⇒米国政策金利モニターツールでは、1%利上げが83.9%で1.25%の予想はないが)を行う可能性が高まった。これで、ウォンは8月中に1400を、9~10月に1500を突破する可能性が出てきた。加えてKOSPIの2000割れ、年間貿易赤字も250億ドル超えも現実的になった。9月の元本と利払い猶予の解除するとしても、政府が予定している利率7%は非現実的(8~9%の貸し出し金利が必要)であり、韓国の借金は、もう手の施しようもない(信用格付けもBすら怪しい)。格付け会社が動き出したら、韓国経済の終わりが見えてくる。

亀井
2022年7月14日 18:29

こ、このリハクの目をもってしても…
というヤツか。

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