韓国証券市場 ウォンニャス速報 開幕は1273.11→米利上げ0.25%で米韓金利差が拡大!

韓国証券市場 今朝、FOMCで米利上げ0.25%が決定した。これは市場予想通りなので、そこまで大きな混乱はない。ただ、今後の利上げ動向は重要なのでウォンニャス速報で見ておく。

FF金利の誘導目標は5.25-5.5%に-政策決定は全会一致

将来の利上げは「データ次第のアプローチで臨む」-パウエル議長

米連邦公開市場委員会(FOMC)は25、26日に開催した定例会合で、主要政策金利を0.25ポイント引き上げることを決定。一段のインフレ沈静化に向けて政策を微調整する中、さらなる利上げに動く可能性も残した。

フェデラルファンド(FF)金利誘導目標レンジは5.25-5.5%で、22年ぶりの高水準となった。今回の政策決定は全会一致。

FOMC声明:追加情報とその金融政策への含意を引き続き見極めへ

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は会合終了後の記者会見で、「この先、適切と考えられる追加政策引き締めの程度を決定する上では、引き続きデータ重視のアプローチで臨む」と述べた。

この議長の発言内容は、会合後に発表された声明でも説明されている。

声明では、「委員会は追加情報とその金融政策への含意を引き続き見極めていく」と記述。「インフレ率を時間とともに2%に戻すために適切となり得る追加的な政策引き締めの程度を決定する上で、委員会は金融政策の累積的な引き締めや、金融政策が経済活動とインフレに与える影響の遅効性、経済や金融の情勢を考慮する」と記された。今回の声明は前回とほぼ同内容だった。

次回9月の会合で政策金利を据え置くのか、それとも追加利上げに動くのかは、データが正当化し得るとパウエル議長は説明。FOMCは1会合置きの利上げに傾斜しているのかどうかも含め、将来の政策行動について何も決定していないと発言。「会合ごとに判断していく」と述べた。

議長は「データが正当化すれば、9月会合で再び利上げする可能性は当然あると言えよう。そして、同会合で金利据え置きを選択する可能性もあると言っておく」と語った。

インフレとリセッション

インフレに関しては、FOMCによる沈静化の取り組み奏功という明るい兆候が見られるとしながらも、「政策は期待された効果を完全に得られるほど十分に抑制的でなく、期間も不十分だとわれわれは認識している」と指摘。

「改めてわれわれは、インフレ率が2%目標へと持続的に低下していると確信するまで政策を抑制的なものに維持する意向であり、適切だと判断されれば追加引き締めに動く用意がある」と表明。「このプロセスには恐らくまだ長い道のりが残っていると思われる」と付け加えた。

米経済についてパウエル氏は、FRBのスタッフエコノミストはもはやリセッション(景気後退)を予想していないと説明した。「スタッフは現在、成長の顕著な減速が年内に始まると予想しているが、最近の経済に見られる強靱(きょうじん)性から、もはやリセッションは見込んでいない」と語った。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-26/RYF0OIT0G1KW01

このようにパウエル議長は今年はまだ利上げしないとは言ってない。もちろん、9月の会合に金利据え置きという選択肢もある。いよいよ利上げもあと僅かなのような感じではあるのだが、ここにきて米景気が強い。もはや、リセッションなんてないとか言いだすとか。

それで今朝のダウは35,520.12。プラス82.05ドルと。また続伸である。なんと35500ドル突破だ。メチャクチャ強い展開だ。こんなダウが上がる展開なんて予想もしてなかったが、これは嬉しい悲鳴だ。なぜなら、日経平均も32,891円16銭。プラス222円82銭だ。

このようにダウも上がり、日経平均も上がり、ドル円は139円台となり、なかなか、1日で面白い動きだった。では、韓国ウォンはどうなのか。本題に入ろうか。

スタート値は1273.11。

では、チャートをどうぞ。

開幕は1273.ここから最初は上げていく。1270ウォンを突破して1268ウォンまで上げる。だが、その後は急にウォンが売られていく展開だ。10時前には1274ウォンと下がっており、ここから反発するも、今は月末だ。ウォンを上げておきたい韓銀がお昼頃に仕掛けてくる。超韓銀砲だ。どーん。これで1267ウォンまで上昇するも、やはり、跳ね返される。

12時頃には1272。そのまま狭い範囲での揉み合いが続く。だが、介入がなければウォンは売られる。なぜなら金利差が拡大したからだ。14時頃にはウォンは急降下。1276ウォンまで墜ちる。

結果は1277.7。3.2ウォン安。

■2023年7月27日の韓国証券市場

コスダック指数 16.84ポイント、下降、 883.79、(終値)
総合株価指数 11.45ポイント、上昇、 2603.81、(終値)
ウォン・ドル相場 3.2ウォン安 1277.7、(終値)

■投資主体別売買動向

23.07.27-5,0467804,353

個人が5046億で、売り。外国人が780億で、買い。機関が4353億で、買い。

個人が売り。外国人と機関が買い。

■韓国債と社債の利回り

国庫債券(1年)3.506マイナス0.018
国庫債券(3年)3.587マイナス0.040
国庫債券(5年)3.588マイナス0.034
国庫債券(10年)3.637マイナス0.021
会社債(AA-、無保証3年)4.374マイナス0.039
会社債(BBB-、無保証3年)10.774マイナス0.039
CD(91日)3.740マイナス0.010
CP(91日)3.9900

0.25%金利上がったのに、逆に韓国債と社債の金利は下がっているという。よくわからない展開だな。

■ドル円

朝の7時は140.342。そこから上がりだし、11時には139.349。しかし、そこから下がってと忙しい動きだ.結局、17時半頃には139.946となっている。

■気になるニュース

今回のニュースはサムスン電子の半導体赤字が出てきたので見ておく。なんと、半導体部門の営業損益は4兆3600億ウォン(約4800億円)の赤字という。おいおい、減産したんですよね?まあ、5兆円の在庫がそう簡単にさばけるわけないよな。では、記事を引用しよう。

【ソウル=細川幸太郎】韓国サムスン電子が27日発表した2023年4〜6月期の事業別業績で、半導体部門の営業損益は4兆3600億ウォン(約4800億円)の赤字(前年同期は9兆9800億ウォンの黒字)だった。同部門の赤字は2四半期連続。大手全社の減産にもかかわらず、半導体メモリーの在庫解消に時間がかかっている。

半導体部門の売上高は前年同期比48%減の14兆7300億ウォンだった。そのうち半導体メモリーの売上高は同57%減の8兆9700億ウォンと落ち込んだ。受託生産(ファウンドリー)などの「その他半導体」の売上高は22%減の5兆7600億ウォンだった。

不振の原因はパソコンやスマートフォンの世界的な販売低迷だ。半導体メモリーの在庫が積み上がり、サムスンと韓国SKハイニックス、米マイクロン・テクノロジーなど大手全社が異例の減産を迫られた。

それでも価格下落に歯止めがかかっていない。サムスンによると、代表的なメモリー製品の販売価格は前四半期比で5〜10%下落したという。同社は「減産によって在庫調整が一段落し、下半期には市況は正常化していく」としている。

半導体と並ぶ主力のスマートフォン部門は、売上高が前年同期比13%減の25兆5500億ウォン、営業利益は16%増の3兆400億ウォンだった。

家電の営業利益は2.1倍の7400億ウォン、ディスプレーは21%減の8400億ウォンだった。半導体部門の巨額赤字を他部門の黒字で埋める構図で、全社の営業利益は前年同期比95%減の6700億ウォンと辛うじて黒字を確保した。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM270CY0X20C23A7000000/

このように半導体は酷い有様。これで下半期に市況は正常化するとか。信じられるわけないよな。

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