韓国貿易 上半期の貿易赤字が103億ドルと過去最大ー輸出も伸びも5.4%と鈍化

韓国貿易 7月にはいれば韓国経済を分析する重要な統計データが色々と発表されていくわけだが、やはり、最初は韓国経済において最も重要な「貿易」から見ていく。タイトルに書いてあるが、上半期の貿易赤字が103億ドルと過去最大となったようだ。

しかし、中央日報も必死だよな。ここからテストにでるので覚えて欲しい。「輸出も過去最高となったが、世界的なインフレで輸入額がさらに大きく増えたからだ」これが本当に真実なのか。残念ながら中央日報から何も読み取れない。

しかし、はっきり言ってフェイクである。なぜなら、昨日のKOSPIが2300を一時的に割れたからだ。輸出が過去最高ということは韓国企業は儲かっているはずなのだ。でも、6月も貿易赤字が3ヶ月続いて、株価は下がる一方。それなのに、輸出は全世界の経済成長が減速する中でも2けた増加率となったとか。まるで韓国経済が好調のように書いている。よほど苦しいんだろうな。サムスン電子が。

さて、貿易赤字が103億ドルというニュースは、韓国メディアが挙って取り上げたわけだが、はっきり言って、日本語版の中央日報、朝鮮日報。聯合ニュースは酷い。どれも同じことが書いてあるのに、韓国経済の現状を全く履き違えている。もちろん、わざとだ。つまり、主要メディアが隠すほど韓国経済が「危機的」な水準であるということだ。

そして、唯一、その警鐘を練らしているデイリー・コリア・エノコミクスだけだった。やはり、そこは韓国経済の専門紙であるということだろうな。

だから、管理人はこの記事を整理していく。記事の要点を見ていこう。

■記事の要点

1.韓国の貿易赤字が今年に入って6月までで103億ドルを記録した。 関連統計を作成した1956年以降、上半期では66年ぶりの最大赤字だ。

2.特に今年に入って5月まで10~20%台増加傾向を示した輸出が先月、5%台増加にとどまり輸出まで折れるのではないかという憂慮が大きくなっている。 

3.今年1~6月の輸出は前年同期比15.6%増の3503億ドル、輸入は26.2%増の3606億ドルと集計された。

4.今年に入って貿易収支は、1月に47億4000万ドルの赤字を出した後、2、3月に黒字に転じたが、その後4、5、6月連続の赤字が続いた。 貿易赤字が3か月以上続いたのは、08年4カ月連続(6~9月)の赤字以来13年ぶりのことだ。

5.輸出増加率は20か月連続プラスを維持した。しかし、先月だけ見れば、輸出増加率が5.4%にとどまり、16か月ぶりに一桁に落ちた。

6.6月の輸出も操業日数が前年より2日減少し、貨物連帯ストの影響があったにもかかわらず、前年同期比5.4%増えた。 これで輸出は2020年11月以降、20ヵ月連続で増加傾向を見せた。

7.しかし、ただ貨物連帯のストが問題ではない。米国など主要国の中央銀行が緊縮に乗り出し、世界景気低迷の懸念が高まった。米国の経済成長率は今年第1四半期に続き、第2四半期にもマイナスを記録するだろうという見通しが出ている。

8.国際通貨基金(IMF)は、すでに今年の米国の経済成長率の展望値を3.7%から2.9%に下方修正した。経済協力開発機構(OECD)は今年の世界経済成長率の展望値を4.5%から3%に下方修正した。

以上の8つだ。順番に見ていこう。

まず、1だがこれについてはただの数値だ。2022年の上半期の貿易赤字が過去最大の103億ドルでしたよ。66年ぶりの最大の赤字らしい。あのアジア通貨危機とリーマンショックを超えたと。理由は簡単だ。輸出額が増えても、それ以上に輸入額が増えているから。もちろん、それは何故か、どのメディアでも触れられないが1300ウォンを超えたウォンも大きく影響している。

管理人はこの記事だけでも4紙ほど見てきたが、どこもウォン安とコスピ2300を割れたことに触れていない。コスピはともかく輸入額が増えたのは「ウォン安」が原因であることは言うまでもない。それなのに何故か出てこない。

韓国経済危機が深刻化すると、このような普通に調べても出てくることが書かれなくなってくる。因みに6月はウォン安が進んだので、エネルギー・原材料価格が同じ値段でも輸入価格はもっと上がる。1200ウォンを超えたウォン安がもたらす影響は果てしなく重い。

そして、2だ。韓国経済新聞だけが唯一懸念したこと。もう一度、読んでおこう。特に今年に入って5月まで10~20%台増加傾向を示した輸出が先月、5%台増加にとどまり輸出まで折れるのではないかという憂慮が大きくなっている。 

1月~5月まではコロナ禍脱却からの需要や製品価格の上乗せもあって、韓国輸出は大きく伸びた。しかし、それはあくまでも一時的な現象だ。だから、それが落ち着いてきたら元に戻っていく。そして、6月はついにわずか5%台増加となり、輸出まで折れるという懸念である。

大丈夫だ。懸念ではない。数でに株価がそれを物語っている。そもそも、昨日の動画で証券会社が企業の業績を相次いで下方修正していただろう。「年間営業利益コンセンサス」というやつだ。少しだけ振りかえろうか。

KOSPI上場233社(コンセンサス推定機関3社以上の企業)の年間営業利益コンセンサス合計は6月第4週(24日)基準249兆9200億ウォンで250兆ウォンを割り込んだ。1カ月前の251兆8000億ウォンより1兆9000億ウォン減った。

このように証券会社が韓国企業の年間営業利益を下方修正したということは、今後の韓国企業の輸出は伸びないと予想しているのだ。何故、伸びないかは後で色々と出てくる。

3については事実の列挙。貿易赤字が過去最大だったと。実は4が重要だ。

今年に入って貿易収支は、1月に47億4000万ドルの赤字を出した後、2、3月に黒字に転じたが、その後4、5、6月連続の赤字が続いた。 貿易赤字が3か月以上続いたのは、08年4カ月連続(6~9月)の赤字以来13年ぶりのことだ。

まず、貿易赤字が3ヶ月連続で続いたのは、リーマンより少し前の13年ぶりのこと。これは貿易で食べている韓国にとっては非常に不味い。さて、韓国経済新聞は半年の合計は取り上げているが、6月の貿易赤字がいくらかを取り上げていない。だから、朝鮮日報から少し紹介する。

6月の輸出額は前年同月比5.4%増の577億3000万ドルにとどまった。輸入額は19.4%増の602億ドルで、貿易収支は24億7000万ドルの赤字だった。3カ月連続の赤字はリーマン・ショック直前の2008年6~9月以来、約14年ぶり。

これをわざわざ取り上げた理由は輸出の伸びは2桁台から5.4%に急落したのに、輸入額は19.4%増加。さらに貿易赤字は24億7000万ドルである。仮に7月も同じ傾向なら、貿易赤字がますます増大するのだ。いや、同じ傾向じゃない。1300ウォンまで下がったので、輸入額がさらに増える。

韓国さん。1300ウォンがニューノーマルなのか何か知らないが、ウォンレートが安くなればなるほど輸入額が増大するぞ。今月に1300台が定着したら7月は過去最悪な結果となる可能性が高い。一応、貿易赤字の理由について触れておこう。まあ、何度も出てきていることだ。

今年上半期の貿易赤字の拡大は、エネルギーと原材料価格が高騰し、輸入額が急増した影響が大きかった。上半期の原油、天然ガス、石炭の3大エネルギー源の輸入額は878億6000万ドルで、1年前(468億6000万ドル)より410億ドル(87.5%)急増した。

いくら製品にエネルギーや原材料価格高騰を上乗せしても、それには限界がある。だから、輸出額は過去最高になっても、輸入額がそれを大きく上回ると。

5は輸出増加率が落ちて危機的な状況だと。当たり前だ。輸出額が増えても、貿易量が大きく増大したわけではない。例えば、昨日も少し触れたがDRAM価格が1年前より3割下がっていれば、利益はその分、減るてことだ。コロナ禍脱却での特需はそろそろ落ち着いてきたと。

6は貨物連隊ストの影響があったのに5.4%も輸出が増加したように書いてあるが、これは真実ではない。次の7と8が本命だ。

しかし、ただ貨物連帯のストが問題ではない。米国など主要国の中央銀行が緊縮に乗り出し、世界景気低迷の懸念が高まった。米国の経済成長率は今年第1四半期に続き、第2四半期にもマイナスを記録するだろうという見通しが出ている。国際通貨基金(IMF)は、すでに今年の米国の経済成長率の展望値を3.7%から2.9%に下方修正した。経済協力開発機構(OECD)は今年の世界経済成長率の展望値を4.5%から3%に下方修正した。

これも、既に過去の動画で取り上げてきたことであるが、韓国貿易は世界の景気に大きく影響する。それだけグローバルな貿易を行っていることでもあるが、外部衝撃に弱い理由にもなる。それで、韓国の3大輸出国は、中国、米国、EU、もしくはベトナムである。

米国の経済成長率が減るなら、当然、韓国からの輸入も減ると。もちろん、世界経済成長率がインフレなどの理由により、下方修正されても減る。後は書いていないが中国経済の失速もある。それで、輸出依存が高い韓国経済にとって否定的な影響と。

これは、輸出依存度の高い韓国経済にとって否定的に作用する可能性が高い。全国経済人連合会(全経連)は、売上高基準で1000大企業のうち、半導体、自動車、石油化学など12大輸出主力業種に属する150社からアンケートを受けた結果、これらの企業は、今年下半期の輸出増加率が前年同期比0.5%にとどまると見ていると明らかにした。

もう、韓国企業がこれ以上は輸出はほとんど伸びないと予測している。輸出は伸びないのに輸入は増大する一方。

回答企業の44%は、下半期の輸出が1年前より減少すると予想した。特に電気·電子、鉄鋼、石油化学·石油業種企業は下半期の輸出が1.1~3.8%減少すると予想した。下半期の輸出減少を予想した企業は、原材料価格の上昇による輸出競争力の弱化(41.2%)、海上·航空物流費の上昇などサプライチェーンのネック(21.9%)などを主な原因に挙げた。

ここにもウォン安が書いてない。1300ウォンはよほど隠したいらしい。下半期の輸出が減少すると企業は述べている。おかしいな。輸出競争力が1300ウォンで大幅に強化されているはずなのにな。

韓国の貿易赤字が今年に入って6月までで103億ドルを記録した。 関連統計を作成した1956年以降、上半期では66年ぶりの最大赤字だ。通貨危機が発生した1997年の91億6000万ドルの赤字と世界金融危機時の2008年の64億ドルの赤字より規模が大きい。特に今年に入って5月まで10~20%台増加傾向を示した輸出が先月、5%台増加にとどまり輸出まで折れるのではないかという憂慮が大きくなっている。 

韓国産業通商資源省(産資省)が1日発表した「6月輸出入動向」によると、今年1~6月の輸出は前年同期比15.6%増の3503億ドル、輸入は26.2%増の3606億ドルと集計された。輸出は、比較的善戦したが、輸入がさらに大幅に増え、上半期の貿易赤字が103億ドルに達した。上半期で直前の最大貿易赤字は1997年に記録した91億6000万ドルだったが、これより多い。

今年に入って貿易収支は、1月に47億4000万ドルの赤字を出した後、2、3月に黒字に転じたが、その後4、5、6月連続の赤字が続いた。 貿易赤字が3か月以上続いたのは、08年4カ月連続(6~9月)の赤字以来13年ぶりのことだ。

今年上半期の貿易赤字の拡大は、エネルギーと原材料価格が高騰し、輸入額が急増した影響が大きかった。上半期の原油、天然ガス、石炭の3大エネルギー源の輸入額は878億6000万ドルで、1年前(468億6000万ドル)より410億ドル(87.5%)急増した。輸出増加率は20か月連続プラスを維持した。しかし、先月だけ見れば、輸出増加率が5.4%にとどまり、16か月ぶりに一桁に落ちた。イ·チャンヤン産業相は「相次いで赤字が発生し、世界的な成長の鈍化とサプライチェーン不安定深化など韓国貿易全般に不確実性が高まる厳重な状況だ」と話した。

延世大学経済学部のソン·テユン教授は「エネルギーと原材料価格が全般的に高い水準を維持したうえに輸入物価が上がり貿易赤字が拡大した」として「このような傾向が容易には落ち着かないため下半期にも貿易条件が似ているだろう」と展望した。

貿易赤字が増える中、韓国経済を支えてきた輸出まで危うくなっている。今年に入って5月まで10~20%台の増加率を見せた輸出が先月5%台に鈍化したためだ。米国など世界景気の低迷により、下半期には輸出まで落ち込むのではないかという懸念が高まっている。全国経済人連合会のアンケート結果、輸出大企業ドは今年下半期の輸出増加率が前年同期対比0.5%に止まると予想した。

1日、韓国産資省によると、今年上半期の輸出額3503億ドル(前年同期比15.6%増)は、半期基準では歴代1位の成績だ。昨年下半期に立てた半期の輸出最大値(3413億ドル)記録を6ヵ月ぶりに更新した。6月の輸出も操業日数が前年より2日減少し、貨物連帯ストの影響があったにもかかわらず、前年同期比5.4%増えた。 これで輸出は2020年11月以降、20ヵ月連続で増加傾向を見せた。

上半期の輸出を品目別に見ると、半導体(690億2000万ドル)と石油製品(303億8000万ドル)、石油化学(300万9000万ドル)、鉄鋼(207億7000万ドル)、バイオヘルス(92億5000万ドル)、二次電池(47億1000万ドル)の6分野が歴代上半期の輸出トップの記録を塗り替えた。

しかし、世界的な物価上昇と原材料価格の急騰により、輸入が前年同期比26.2%急増し、貿易収支は上半期基準で歴代最大の赤字を記録した。特に原油、天然ガス、石炭など石油類製品と産業生産に必要な原材料の輸入が増えた。今年上半期、非鉄金属は127億3000万ドル、鉄鋼材は138億ドル輸入された。前年同期比それぞれ29億5000万ドル、31億6000万ドル増えた。農産品の輸入も135億4000万ドルで、前年同期比21億9000万ドル増加した。

さらに懸念されるのは輸出だ。輸出は、前年同月比で今年1月15.5%増加したのに続き、2月20.8%、3月18.8%、4月12.9%、5月21.3%増加した。輸出が韓国経済の支えとなってきた。しかし、先月の輸出額は5.4%増に止まった。産業省のムン·ドンミン貿易投資室長は「貨物連帯の運送拒否により国内主要企業が生産に支障を来たしたと見る」とし「(その結果)輸出に影響を及ぼしたと考えている」と話した。

しかし、ただ貨物連帯のストが問題ではない。米国など主要国の中央銀行が緊縮に乗り出し、世界景気低迷の懸念が高まった。米国の経済成長率は今年第1四半期に続き、第2四半期にもマイナスを記録するだろうという見通しが出ている。国際通貨基金(IMF)は、すでに今年の米国の経済成長率の展望値を3.7%から2.9%に下方修正した。経済協力開発機構(OECD)は今年の世界経済成長率の展望値を4.5%から3%に下方修正した。

これは、輸出依存度の高い韓国経済にとって否定的に作用する可能性が高い。全国経済人連合会(全経連)は、売上高基準で1000大企業のうち、半導体、自動車、石油化学など12大輸出主力業種に属する150社からアンケートを受けた結果、これらの企業は、今年下半期の輸出増加率が前年同期比0.5%にとどまると見ていると明らかにした。

回答企業の44%は、下半期の輸出が1年前より減少すると予想した。特に電気·電子、鉄鋼、石油化学·石油業種企業は下半期の輸出が1.1~3.8%減少すると予想した。下半期の輸出減少を予想した企業は、原材料価格の上昇による輸出競争力の弱化(41.2%)、海上·航空物流費の上昇などサプライチェーンのネック(21.9%)などを主な原因に挙げた。

韓国政府も、非常事態になった。秋慶鎬(チュ·ギョンホ)副首相兼企画財政相は同日、輸出企業の苦情を聞くため、仁川の南東(ナムドン)工業団地を訪れた。 産業部は13日、長官主宰の「民官合同輸出状況点検会議」を開くことにした。

https://www.kedglobal.com/jp/%E9%9F%93%E5%9B%BD-%E4%B8%8A%E5%8D%8A%E6%9C%9F-%E8%B2%BF%E6%98%93%E8%B5%A4%E5%AD%97/newsView/ked202207010012
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ライダイハン
2022年7月2日 22:49

そういえば、G20財相・中央銀行総裁会合に参加した後、イエレン米財務長官が日本と韓国を訪問することになっており、韓国は、米韓通貨スワップを要求したいみたい。バイデン大統領が訪韓した際も、為替介入がルール違反である旨を声明に入れたにも関わらず、韓国はアメリカ国債まで売却して常態的に為替介入を続けている。イエレン米財務長官は、通貨スワップ締結どころか、韓国に対して為替加入を止めなければ、為替操作国に指定すると最後通牒を突きつけに訪韓するのでは?

ももちゃん
2022年7月4日 11:23

口を開けば「金よこせ」。
自称先進国なのに、他国の助けを借りないと国が成り立たないという残念な方々。

どこぞやの韓国教授が、このところのウォニャスは日本のせいだって騒いでいたな。
誰が見ても日本のせいじゃないだろう。頭大丈夫ですか?
他人のせいにばかりしていないで、自ら解決しないとだめだろ。自称先進国なんだから。

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