韓国証券市場 1月3日、アメリカもいよいよ市場が開幕して2023年が始まった感じもするが、ダウの最初の数値はどうだったか。これを確認しておこう。
日本や韓国市場は急落で始まったが、3万3136ドルで-10ドル程度の下落で終わったが。一時期は-300ドル落ちていたこともあり、先行き不安なスタートになった。そして、4日目のダウは反発して最終的に33.269.77+133.40で取引を終えた。
まずまずといったところか。それよりも、韓国にも大きく影響する株価で気になる動きがある。それは3日のテスラ株だ。これについてはウォンニャス速報の後のニュースで取りあげようと思う。
では、開幕から見ていこうか。
スタート値は1271.42。
それではチャートをどうぞ。
開幕は1272。そこから韓銀砲だ。最近、開幕から韓銀砲のパターンが大きい。何事も先手を取ることは大事だ。それで一気に1268ウォンまで押し上げる。そこからは激しく撃ち合う展開だが、介入しなければウォンは自然と下がっていく。
結局、12時頃には1270を突破される。そこから少し上げたり、下げたりするが、1270の壁は突き破れないのか。だが、15時頃に韓銀砲を撃ち込んだ。どーん。ウォンは1267まで上昇するも反撃される。
結果は1269.4。2.3ウォン高。今見ているチャートでは終わりが1272ウォンだが、最後に何かしたのか。
■2023年1月5日の韓国証券市場
コスダック指数 3.75ポイント、上昇、 679.92、(終値)
総合株価指数 8.67ポイント、上昇、 2264.65、(終値)
ウォン・ドル相場 2.3ウォン高 1269.4(、終値)
■投資主体別売買動向
23.01.05 | -1,645 | 5,032 | -3,517 |
個人が、1645億で売り。外国人が5032億で、買い。機関が3517億で、売りとなった。
個人と機関が売り。外国人が買い。
■韓国債と社債の利回り
まず、国債の金利は3年もの以外は下がっている。会社債も下がっているが、CPが一気に下がって、もうすぐ5%割れが見えてきた。ただ、依然として高い。
なぜなら、2022年6月辺りだとCPは2%程度だった。それに比べたら遙かに金利が高い。もちろん、利上げもあったのでだいだい3.25%前後ぐらいになるはずが、レゴランド不渡りで一気に5.5%まで上がって政府が資金供給して下げているも、年明けても5%台と。
会社債の金利もAAーが5%、BBBーも、11%なので、これも高い。韓国企業はこんな高い金利で資金調達していて、この先、満期が近づいたらどうするんだろうな。ほとんどの利益を社債の金利に持って行かれるんじゃないか。
■日経平均とTOPIX
日経平均は25,820円80銭。プラス103円94銭。TOPIXは1,868.90。プラス0.75ポイント。
■今日の韓電株
スタートが19800ウォン辺りで始まり、そこから19500まで売られる展開だが、ここから反発して19800ウォンで終わり。昨日より250ウォン上がった。
■気になるニュース
気になるニュースはアメリカの市場が始まってから、またしてもテスラ株が急落しているという。テスラ株といえば、年末に売られたのを覚えているだろう。
チャートはこんな感じなのだが、まずはニュースを引用しておく。
今年初の取引となった3日の米株式市場で電気自動車(EV)大手テスラ株が12%以上急落した。需要低迷に加え、物流の問題で納入台数が予想を下回ったことが嫌気された。
この日の取引では時価総額が500億ドル近く減少。失った時価総額は米自動車大手フォードの時価総額にほぼ匹敵する。
モーニングスターのアナリスト、セス・ゴールドシュタイン氏は「テスラは依然として堅調だが成長が鈍化する局面に入りつつある。景気減速の影響をさらに受ける可能性が高い」と述べた。
複数のアナリストは、競争激化と世界的な需要低迷でテスラ株が今後数カ月、一段の圧力に見舞われると予想している。
3日には少なくとも証券会社4社がテスラの目標株価と業績予想を引き下げた。納入台数が予想を下回ったことや米中での販売促進に向けて追加のインセンティブ付与を決めたことが背景。
この日の下落率はS&P総合500種指数構成銘柄でトップ。
https://jp.reuters.com/article/tesla-stocks-idJPKBN2TI187
まず、なぜテスラ株を取りあげているのか。これは韓国経済、特に二次電池と半導体の売上に大きく影響するためだ。具体的には半導体はサムスン電子。二次電池はLGエネルギーソリューションなどだ。時価総額で500億ドル近く減少というのは凄い。1月4日を見れば少しは反発してるが、それでも下げた分の半分も取り戻せてない。
このようにテスラ株の動きにも今年は注目しておきたい。
本日も、韓銀とマーケの激しい撃ち合いが見られて楽しかった。1270を切りたい韓銀と、そうはさせまいとする攻防は見ごたえがある。
韓国の貿易黒字1位がベトナムになった。ベトナムには、韓国企業が、自国の人件費上昇のため、工場を移転し、韓国の製造業の空洞化が起きた。結局、ベトナムへの輸出のほとんどは、韓国で製造したスマホの部品をベトナムのサムスンの工場に輸出しただけ。しかも、韓国は、ベトナムで製造して輸出したスマホの輸出額を自国のGDPに加えていると思われる。サムスンのスマホが、このまま売れずに、在庫が溜まり続ければ、この構造も、まもなく破たんする。中ゴキへの輸出の黒字も、たった12億ドルまで減った。これらは、まさに韓国経済の終わりを告げるデータだね。