韓国証券市場 月末の攻防戦が終わり、今日から11月に入ったわけだが、相変わらず、1420すら切れないウォン。このままだと韓国の輸出はウォン安でますます苦境に立たされるわけだが、大規模介入しても戻される。米韓通貨スワップもFRBから拒否されて打つ手なしだもんな。それでは開幕から見ていこう。
開幕は1425.35となった。
それではチャートをどうぞ。
開幕からいきなり昇龍拳で1428ウォンまで吹き飛んだ。これが9時20分頃だ。その後は11時ぐらいまで激しくもみ合う展開となり、徐々にウォンが優勢である。しかも、ここから韓銀砲だ。どーん。なんと11時半には1419ウォンまで押し戻す。ついに1420を奪還だ。
そして、なぜか1日に韓銀無双が始まる。とおもったら、FOMC開催中だったな。つまり、韓銀は明日の発表までになんとかウォンをあげておきたいと。そして、ウォンはそこからも強い。ガンガン介入しながら、ついに1415ウォンだ。
結果は1417.2。7.1ウォン高。最後は少し反発されたが、韓銀無双である。
時間外でもウォンの勢いはそのまま。1417ウォン付近で推移。どうやら、アメリカの長期金利低下の影響もあるらしい。
■2022年11月1日の韓国証券市場
総合株価指数 41.61ポイント▲ 2335.22(終値)
コスダック指数 4.72ポイント▲ 700.05(終値)
ウォン・ドル相場 7.1ウォン高 1417.2(終値)
■投資主体別売買動向
22.11.01 | -7,238 | 4,928 | 1,943 |
個人が7238億で、売り。外国人が4928億で、買い。機関が1943億で、買い。
個人が売って。外国人と機関が買い。このようになった。
■日経平均とTOPIX
日経平均は27,678円92銭プラス91円46銭。TOPIXは1,938.50プラス9.07ポイント。
■気になる経済ニュース
最初のニュースは韓国の期待インフレ率が4.3%と3ヶ月ぶりに上昇したわ。期待インフレ率が高いということは、消費者がまだまだ物価が上がると感じている証拠よ。しかも、3ヶ月ぶりに上昇というのが気になるわね。確かに先月と比べて0.1%の上昇だけど、ちょっと記事を見ておくわ。
韓国銀行のファン・ヒジン統計調査チーム長は、「消費者物価の上昇率はまだ5%台で高いうえ、10月に電気およびガスなどの公共料金が引き上げられ、原油減産合意のニュースもあった」とし、「米国の金利と為替相場の上昇など、対外要因も心理的影響を与えた」と分析した。今月、韓銀は史上2度目の「ビッグステップ」(基準金利の0.5%引き上げ)に踏み切るなど、緊縮速度を高めているが、消費者が感じる物価不安は依然として残っていると分析される。
やはり、10月の電気・ガスの公共料金の引き上げのえいか。そりゃそうだよな。電気代・ガス代は庶民の生活に直結するものな。それで、韓銀さん。期待インフレ上昇していますが0.25%でいいのかしら?そして、もう一つ気になるのが住宅価格の予想ね。これも引用しておくわ。
消費者が現在に比べて1年後の住宅価格を予測した住宅価格の予測指数は、先月(67)より3ポイント下がった64だった。この3ヵ月間連続で史上最低値だ。韓銀は、「住宅価格の予測指数は、マンションの売買価格の下落傾向が続き、買収心理が萎縮する中で金利が上昇し、6ヵ月連続で下落している」と説明した。
政策金利が上がれば、貸出金利が上昇するわ。そして、もっと住宅価格が下がると予測が出てきたと。これは不動産バブルが弾ける兆候かしら。そろそろ一気に瓦解してもおかしくないのだけど、まだギリギリ耐えてる感じかしら。
そして、ソウルのマンション価格も1週間で0.28%下落したわ。これは10年4ヵ月ぶり最大幅らしいわよ。引用しておくわね。
27日、韓国不動産院が発表した「週間マンション価格動向」によると、10月の最終週(24日基準)のソウルのマンション価格は、前週(-0.27%)に比べて0.28%下落した。2012年6月11日に0.36%の下落を記録して以来、10年4ヵ月ぶりの最大幅の下落だ。
久々に、終値で1420を切ることに成功した。でも、韓銀の年内最後の利上げは、0.5%ではなく、0.25%に留まりそうな雰囲気。そうなると、米韓での金利差は、1%以上が確定する。まあ、マーケもとりあえずFOMCと韓銀の政策金利が発表されるまでは、様子見と言うところか。10月の貿易収支も、38.48億ドル赤字を大幅に上回る67.08億ドルと、もう通年で600億ドル近い赤字が見えている。来年は、借金で築き上げたGDPもマイナス成長に転じるだろうね。