韓国証券市場 先月、外国人、国内株式18.6億ドルの純流出-外資撤退の兆候

韓国証券市場 気づいている人は多いと思うが、ウォンニャス速報で、毎回、外国人の売買取引について取り上げてるのは、外国人のキャピタルフライトの進行度を確認するためだ。

これの何が重要かというと、最近は個人が大量買い、外国人が投げ売りという状態が続いている。そして、2月の韓国内株式でも、外国人の18.6億ドルの純流出が確認された。

2月中に外国人の国内株式投資資金は18億6000万ドルが純流出した。2月末ウォン・ドル為替レート(1202.3ウォン)基準で計算すれば2兆2363億ウォン規模だ。

自国のお金が他国へ流れていくことを資本流出というわけだが、純流出というのは韓国に入ってきた投資額より、韓国から去って行った投資額が大きいことを意味する。逆に債権資金は純流入を持続しているので、これは韓国に債権投資は順調であることを意味する。34億9000万ドルが純流入した。

それで、2月は株式と債券を合わせた全体証券投資資金純流入額は16億4000万ドルで、4カ月連続で純流入した。ただ、これは1月の49億7千億ドル純流入と比較すると大幅に減った。昨年10月(4億5千万ドルの純流出)以来最も低い水準という。

それと、もう一つ気になるのがCDSプレミアムである。

韓国国債(外国為替平衡基金債)5年物のクレジットブドスワフ(CDS)プレミアムは先月月平均27bp(1bp=0.01%ポイント)で、1月より3bp上がった。

説明は書いてあるのでそれを引用しておく。

CDSは、債券を発行した国家や企業が不渡ったときに損失を補償する一種の保険性格の金融デリバティブである。該当国家経済のリスクが大きくなると概ねプレミアムも上がる。

これも韓国経済の危機には頻出するワードで、一部ではCDSプレミアムは「裏格付け」とも呼ばれている。実際、平均27bpぐらいなら国家破綻するような危機の数値ではないのだが、ポイントは各国と比較するとどうなのか。

韓国メディアの記事には、「韓国のCDSプレミアムが先月3日から今月4日まで25.09bpから30.70bpへと5.61bp上昇した同期間で、日本のCDSプレミアムが17.57bpから18.37bpへと0.8bp上昇」。上昇幅でみると韓国は日本の7倍を超えるという。

つまり、1ヶ月間で韓国のCDSプレミアムは7倍上昇した。日本がヤバいとか東洋経済さんは記事を執拗に書くが、実際、CDSプレミアムを見れば、韓国経済危機が、ここ1ヶ月で加速化していることがわかるという。ただ、上がるのはこれからなので慌てる段階ではない。

因みにデフォルト間近のRussia CDS 5 Years USD 3,637.940となっている。ウクライナ侵攻前は268.40ぐらいなので、進行してから凄まじい勢いで上昇した。因みに危険水域は400bpからなので、ロシアは天元突破している。最高値は4236.94とか意味わからないからな。

ロシアのような経済制裁で跳ね上がったCDSプレミアムはもはや、参考にはならない。

先月、ロシアとウクライナ間の葛藤で投資心理が萎縮し、国内証券市場で外国人資金は4カ月ぶりに純流出税になった。

韓国銀行が11日に発表した「国際金融・外国為替市場動向」によると、2月中に外国人の国内株式投資資金は18億6千万ドル純流出した。

2月末ウォン/ドル為替レート(1,202.3ウォン)基準で計算すれば2兆2千363億ウォン規模だ。

外国人の株式投資資金は昨年11月(25億2千万ドル)と12月(36億9千万ドル)に続き、今年1月(18億1千万ドル)まで続いて純流入税を示した。

1月には史上最大の証拠金が集まったLGエネルギーソリューションの企業公開(IPO)のおかげで純流入税をかろうじて維持したと評価された。

当時は主要国が緊縮的な通貨政策基調を再確認し、ロシアとウクライナ間の戦運が可視化し、株式市場は全体的に下落傾向を示した。

このような緊張の中でロシアは先月24日、ウクライナで軍事作戦を開始、侵攻を公式化した。

外国人債権投資資金は34億9千万ドル純流入した。昨年1月から14ヶ月連続の純流入で、最長記録を続けている。

これにより、株式と債券を合わせた全体外国人証券投資資金は16億4千万ドル純流入した。

韓国証券市場に入った資金が抜け出した資金より多かったという意味だが、49億7千億ドル純流入された1月と比べると大幅に減った。昨年10月(4億5千万ドルの純流出)以来最も低い水準だ。

韓国国債(外国為替平衡基金債)5年物のクレジットブドスワフ(CDS)プレミアムは先月月平均27bp(1bp=0.01%ポイント)で、1月より3bp上がった。

CDSは、債券を発行した国家や企業が不渡ったときに損失を補償する一種の保険性格の金融デリバティブである。該当国家経済のリスクが大きくなると概ねプレミアムも上がる。

先月ウォン/ドル為替レートの前日比変動幅は平均3.1ウォンで、1月(2.6ウォン)より拡大した。

https://www.mk.co.kr/news/stock/view/2022/03/227968/

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迎恩門
2022年3月13日 02:26

それを知って知らずかユン・ソクヨル氏がバイデン大統領や岸田総理のご機嫌取りを懸命にやっていますね…
しかし、政権発足後2年は国会は「少数与党VS巨大野党」の構図は変えられず「用米用日」路線に必要な人事案や法律は悉く否決されるでしょう(-_-;)
※気掛かりは電話会談を終えた岸田総理が慰安婦や徴用工をわざわざ「外交上のやり取り」として説明を避けたこと…
安倍・菅前総理なら「両問題は日韓基本条約並びに日韓慰安婦合意で解決済み。外交上の問題ではなく韓国国内の問題である」と突き放したでしょうに(-_-;)

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