韓国証券市場 ウォンニャス速報 アメリカの銀行について欧州のクレディ・スイスの危機!(動画)

韓国証券市場 昨日の夜、台本を作成しながら日経先物やダウ先物を見ていたらやばい雰囲気が伝わり、明日も世界同時株安ですか。しかも、またアメリカの統計かよ。とか思っていたら、今回のメインディッシュはそれじゃなかった。それは欧州のクレディ・スイスの危機である。

経済に疎くてもクレディ・スイスがヨーロッパ有数の巨大金融機関、世界最大規模のコングマリットであることは知っていると思われる。しかも、米大手投資銀行ファースト・ボストンを実質的に買収したことで、その資本力はあのモルガンスタンレーを凌ぐといわれており、またジャンク債を引き受けでトップという。

ただ、多くの日本人からすればバブルが弾けて危機となった山一証券が1997年に支援を求めたが「拒否」されたことを覚えているかも知れない。しかし、2021年辺りからそれも陰りを見せている。そもそも怪しげな金融商品を多数生み出して米司法省から追求されてたのを52億ドル払って和解するなどの過去もあり、富裕層をターゲットにして扱う銀行の裏の顔というものを持ち合わせている。

そんなクレディ・スイスがヤバいというのはネットの突っ込みでも動画で取りあげたが、ついにそれが欧州発の金融不安を引き起こすことになった。しかも、アメリカの統計が振るわない最悪のタイミングである。

では、前置きはこれぐらいにして本題に入ろう。一体、クレディ・スイスに何がおきたのか。それは筆頭株主のサウジ・ナショナル・バンクが追加投資をしないと報じられたことで株価が急落した。

【ロンドン=大西康平】15日の欧州株式市場でスイスの金融大手クレディ・スイス・グループの株価が急落した。筆頭株主のサウジ・ナショナル・バンクが追加投資をしないと報じられたことがきっかけだ。クレディは14日に過去の財務報告の内部管理に「重大な弱点」があったと発表しており、経営不安が強まっている。

クレディ株は一時前日比0.533スイスフラン(24%)安の1.707スイスフランまで下落し過去最安値を更新した。2022年10月に同社の増資引き受けを発表したサウジ・ナショナル・バンクの会長が15日、追加投資について「絶対にない」と答えたと米ブルームバーグ通信などで報じられた。

22年度の財務諸表の監査を担当したプライスウォーターハウスクーパース(PwC)は、内部管理の有効性について反対意見を表明した。米シリコンバレーバンク(SVB)の破綻の契機となった銀行の保有債券の含み損に対する警戒が欧州にも波及し、経営不安で資金流出が続いたクレディの株価は過去最安値圏で推移していた。

企業の債務不履行(デフォルト)リスクを織り込んで取引されるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、同社の5年物CDSが14日に約4.7%と、2月末の約3.5%から大きく上昇している。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR15BPB0V10C23A3000000/

それでクレディ・スイスの株価を一年前から見ていけばわかるが、凄まじい勢いで下がっている。一年前は8.20ドルぐらいあたったのが、今はもう2.16ドル。つまり、株価は一年前とくらべて75%も急落しているのだ。しかし、ここで米シリコンバレーバンクの経営破綻で金融株に信用不安がつきまとう。そうすると明らかに経営不振が見て取れるクレディスイスの株価は急落したと。

これが昨日、多くの日本人が寝ているときに起きた金融イベントである。もちろん、こちらも明日はウォンニャス速報の特別版を作らないと行けない雰囲気だったので寝ていた。しかし、寝ている間にも事態は動いている。

欧州危機を感じ取ったスイスの中銀がクレディ・スイスの支援要請に応じたのだ。必要なら流動性供給をするとな。これによってひとまず、今日の時間外は事なきを得た。しかし、危なかった。これがなければ急激な円高を招き。明日の日経平均が26000円を割れていたかも知れない。それでも133円なんですが。でも、これなら26500円われで収まるはずだ。

このように米国だけではなく、欧州のクレディ・スイスもヤバい。確かにスイス中銀が事態を重く見て早めに動いたのは良いが、残念ながら明日も世界同時株安なんだ。

そして、一体これがウォンニャス速報にどう関係しているんだと。実はこの経緯を説明しないとウォンの動きが全く理解できないのだ。それはクレディスイスの危機で1320ウォン付近まで売られて良い、スイス中銀の発表でウォンが買われて1310ウォンまで戻した。

では、時間外を見ていこう。今の流れを理解しておけば、チャートの動いた理由がよくわかるだろう。

では、チャートをどうぞ。

まず、注意して起きたのはチャートが13時頃から遅延しており、だいたい21時ぐらいに復帰したてこと。ナイアガラの滝のようにウォンは急落しているように見えるが、本来の動きではない。既に21時前からウォンは上昇していたことはウォンニャス速報で知らせた通りだ。

だから、重要なのは21時の時点で1318ウォンであること。そこから米統計悪化やクレディスイス株の急落でウォンは売られていく。それで22時4分には最安値の1322ウォンとなった。その後、揉み合いになるがダウが-500億ドルで始まっていき、激しく撃ち合う展開となった。

そして、クレディスイスをスイス中銀が支援すると表明したことでウォンは上がっていく。これが4時頃の出来事だ。見ての通り、1318ウォンから1313ウォンまであげている。

このようにウォンの変動は激しいものとなった。しかし、影響を受けたのはドル円である。ウォンと違って急激な円高なんですが。

このようにドル円が凄まじい。3月15日の17時10分頃に135円が、22時12分には132円である。ウォンで直せば30ウォンぐらい上がったことになる。そして、赤字で書いておいたが今回、3つの出来事に同時に起きた。

1つは米シリコンバレー銀行破綻による金融不安が世界中に拡大。

2つ目は米統計悪化で米経景気後退懸念で原油価格が急落した。いま、68ドルまで落ちていつ。

3つめはその余波を受けて一年前から酷い状態だったクレディ・スイスの流動性危機で欧州に信用不安が拡大。そして、それらがイベントの全てが安全の資産である「円」を買われる動きとなり、円が急騰したてことだ。

最終的にはスイス中銀が支援を表明した事で、今のところは円も133円まで戻したが、それでも明日の日経が輸出関連株・銀行株を中心に売られていく未来は変わらない。日経平均は急激な円高、米国と欧州危機に巻き込まれて26000円割れすら見えている。

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