韓国証券市場 今日の21時半、米消費者物価指数が発表される。その前に韓銀はできるだけウォンを上げたいはずなので、ここ数日間で1390から1375まで超韓銀砲で押し上げてきた。
そして、昨日は1380防衛線だったわけだが、時間外で超韓銀砲を発射。深夜の2時頃に1372ウォンまで上昇した。このまま流れに乗れるのか。だが、米市場が終わる前に異変が起きる。結局、開幕は1375.67となった。
それではチャートをどうぞ。
開幕は1375ウォンだが、早速、韓銀砲で1370奪還を目指す韓銀。しかし、それでも1372ウォンで押し戻される。だが、米消費者物価指数発表直後に韓銀砲を撃つドルも温存しないといけない。ここで無理に1370奪還を目指すよりは緩やかに介入して、1380防衛が良い。
そんな感じの思考が読み取れる。だから、ウォンは昼前に徐々に下がるも、未だに動きはなく12時過ぎ頃には1375ウォンで推移している。しかし、そこからウォンは投げ売り状態。1377ウォンまで下降。
だが、14時頃に韓銀砲を発射。どーん。どうやら防衛ラインは1375ウォン辺りのようで、これで1373ウォンまで上昇。そこからもみ合う展開となり、結果は1373.6。7.2ウォン高となった。1375防衛成功でソロウォン宙域に踏みとどまることに成功した。
それでは時間外はどうだ。
介入がなければウォンが上がる要素はない。再び1375ウォンを突破されて、17時30分頃には1376ウォンまで下降している。
■2022年、9月13日の韓国証券市場の結果
コスダック指数 18.98ポイント▲ 796.79(終値)
総合株価指数 65.26ポイント▲ 2449.54(終値)
ウォン・ドル相場 7.2ウォン高 1373.6(終値)
■投資主体別売買動向
22.09.13 | -11,030 | 3,969 | 7,154 |
個人が11030億で、売り。外国人が3969億で、買い。機関が7154億で、買いとなった。
個人が売り。外国人と機関が買い。
■気になる韓国経済ニュース
最初のニュースは韓国のシンクタンクが来年の世界経済に対する見通しを発表。世界経済にパーフェクトストームを訪れるのか。それをグローバル5大リスク「STORM」と名付けている。この5大リスクとは何なのか。まずは引用しよう。」
「STORM」は▼世界経済の沈滞(Stagnation)の可能性増大▼米中交易戦争(Trade war)に伴うグローバル・サプライチェーン(供給網)の断絶▼オイルショック(Oil shock)に伴う原油高の長期化▼ロシア-ウクライナ戦争(Russia)に伴うユーロ圏の経済危機▼米連邦準備制度理事会(FRB)の急進的通貨政策(Monetary policy)--など、現代経済研究院が選定した下半期の世界経済キーワードのアルファベットの頭文字を集めたキーワードだ。
https://japanese.joins.com/JArticle/295411?servcode=300§code=300
このように世界経済の沈滞の可能性が増大する5つのリスク。まあ、今まで散々、出てきたもので特に目新しいものはないかなと。世界経済は失速するような悪材料しかないのだが、わりとどれも韓国経済に関わりそうなキーワードである。
特に米韓金利差が問題となってくる米FRBの利上げの影響で、韓国ウォンは1390まで下落した。今日、韓銀砲を使って1375防衛に成功したが、こんなの一時的なものであり、今週中にも1400まで落ちてもおかしくない。米のCPI次第ではそうなる。
次のニュースは、韓国の4~6月期の経済成長率が経済協力開発機構(OECD)加盟国を中心とする35カ国のランキングで20位だったようだ。これで重要なのは韓国のお得意先で米中の経済成長率だ。米国はマイナス0.1%)が31位。中国はマイナス2.6%で35位と最下位。
つまり、米中経済の失速が手に取るようにわかる。中国がこれから持ち直すかはもう少しデータを集めないと判断できないが、アメリカは利上げするのでますます景気後退していくだろう。韓国は得意先への輸出が減少するので、輸出は低迷する。
最後はユン氏が岸田総理とニュヨークでの首脳会談を推進するというニュース。実際、ユン氏が日韓首脳会談を推進したところで、約束を守ってない日本がわざわざ要請に応える理由がない。一応、ユン氏のスケジュールを追っておこうか。
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が今月18日から24日まで5泊7日の日程で英国・米国・カナダ歴訪に出る。まず19日(現地時間)には英国ロンドンで開かれるエリザベス2世女王の国葬に出席する。続いて米国ニューヨークに移動して20日の国連総会に出席した後、カナダに行ってジャスティン・トルドー首相と会談を行う。(省略)
一般討論演説と前後して、米国のジョー・バイデン大統領や岸田文雄首相と韓米、韓日の二者会談も行う。バイデン大統領との会談が実現する場合、米国のインフレ抑制法(IRA)に対する後続措置が議論される見通しだ。大統領室高位関係者は「インフレ抑制法については韓日米安保室長会合でも米国側に二者会談を契機に(憂慮を)強調し、米国側も詳しく調べてみるとの立場を表わしたので、現在綿密に点検しているものと理解している」とし「重要な事項なので二者会談を契機に提起されると思う」と述べた。
https://japanese.joins.com/JArticle/295417?sectcode=A10&servcode=A00
このように書いてあるのだが、実際、バイデン大統領や岸田総理と会談できるかは未定である。そもそも、韓国メディアの言うことなどフェイクニュースが多いので、日本のメディアや米メディアの報道を待ったほうがいい。
そもそも最初に二者会談を行うといいながら、実現する場合ってどういう理屈なんだ。実現しない可能性もあるなら「行う」じゃないだろう。よくわからないが、こういう書き方はだたいフェイクニュースだ。そもそも、日韓会談でも韓国関係者が推進中といったところで、日本の岸田総理が会うとはいってない。まあ、来週のメインイベントではあるな。
12日の午後2時から、茹でダコ状態で韓銀砲を連射するが1373がやっと。CPI発表前でも、すでに0.75%利上げ予想が87%であり、米韓で金利差が0.75%となることは、ほぼ確実になった。本日は、1400を超える前に、韓銀に花を持たせようとするマーケの配慮なのか?
CPIが8.3%と発表されると同時に、ウォンが1372⇒1383にジャンプアップ。これで、今週内で1400突破が見えた。
ハゲタカの昇龍拳が半端ない。
時間外ですが1ドル=1391ウォン。
韓銀はすべて後手後手、資金がなさそうですのう。