米FRB、0.75ポイント追加利上げの決意固めるのか6月CPIでー韓国の貿易赤字規模拡大で7月上旬は55億ドルの赤字

今回、紹介する記事は2つあるのだが、やはり、気になるのはアメリカの7月の利上げがどうなるかだろう。仮に米利上げが0.75%になれば韓国経済は過去最大の規模の厳しい現実に置かれる。その現実がアジア通貨危機レベルになるのか。それとも、リーマン。もしくはそれ以上なのか。

管理人はアジア通貨危機をリアルタイムで追ってないので、その辺りは過去のデータを視て、分析するぐらいしかできないのだが、アジア通貨危機レベルまでかどうかは判断は保留といったところだ。でも、0.75%の利上げとなればアジア通貨危機レベルまで最悪、韓国経済の状況が悪化する可能性が少なからず存在すると。

そもそも、アジア通貨危機レベルって?それは韓国がそのうち二度目のIMFに並ぶということだ。それだけ、7月の米利上げで0.75%は死活問題になるということ。ただ、これだけは言えるのは、現在の韓国経済危機はリーマン、もしくはそれ以上であるということ。

韓国政府は過去とは違うとか、米韓金利差は逆転しても大丈夫とか、荒唐無稽な楽観論を繰り返す。しかし、1300、ソロウォン攻防戦で24時間、いつでも介入に踏み切っている時点で説得力がまるでない。

今日の朝だって、1310ウォンなんだよな。ええ。昨日の開幕はいくつだったか。なんと、1294ウォンですよ。それが1日で16ウォンも下落している。今週はまだ月曜が済んだだけというのにな。

このように韓国経済の今後の動向は米国の利上げがキーポイントになる。だから、今回の記事はその利上げ前で超重要視される「米消費者物価指数」をおさらいしておこう。では、記事の要点を整理する。

■記事の要点

1.今週は13日に6月の米消費者物価指数(CPI)が発表され、その内容次第では米金融当局が今月26、27両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で前回に続いて0.75ポイントの大幅利上げに踏み切る決意を固める可能性がある。

2.ブルームバーグが調査したエコノミストの予想中央値では、6月のCPIは前年同月比8.8%上昇と、40年ぶりの高い伸びを更新すると見込まれている。

3.持続的かつ広範囲にわたるインフレ高進を受けて、米金融当局者は2会合連続の0.75ポイント利上げの方向に傾斜していると見受けられる一方、リセッション(景気後退)を巡る懸念も高まりつつある。

4.8日に発表された6月の米雇用統計は非農業部門雇用者数の伸びが予想を上回り、失業率は50年ぶりの低水準付近にとどまったことで、労働市場の需給逼迫(ひっぱく)で賃金が高止まりしている状況があらためて示された。

5.また、G20に先立ってイエレン米財務長官が訪日し鈴木俊一財務相と会談する見通しだ。

以上の5つだ。順番に見ていこう。

まず、1だが7月13日、つまり、明日の夜に6月の米消費者物価指数が発表されると。この内容次第では、7月の26日、27日のFOMCの会合で0.75%の利上げも来るかもしれないと。この書き方だと、最低0.5%の利上げは確実みたいに思えるよな。ぶっちゃけると0.5%でも、十分、脅威なんだぞ。

それで、CPIの予想は8.8%だと。おいおい、前月比では1.1%上昇と、過去4カ月中3カ月で1%以上の伸びとなる見通しとか。あの、6月に0.75%利上げましたよね。それなのに、なんで米インフレは収まる気配すらないんですか。

仮に、0.75%なら、米韓金利差は0.75%と「逆転」する恐れが出てくる。もちろん、FOMC前に韓銀が政策金利をおそらく0.5%引きあげると予測するので、実質、0.25%の米韓金利差が発生するのが8月初めのシナリオになると管理人は見ている。

韓銀の0.75%の利上げが最善手だと管理人は考えるが、韓銀は一度に0.5%利上げすらやったことがない。それを乗り越えて0.75%はかなり考えにくい。しかし、米韓金利差が同点なのに、ウォンは一時的に1317まで売られた。

今日と明日でどれだけ下げてくるか。既に朝で1310ウォンだからな。介入しなければ1320も覚悟した方が良いだろうな。

さて、3が非常に判断が難しい。金利を上げれば景気後退、リセッションに繋がる恐れがあるというのは何度も説明してきた。だから、連続で0.75%の利上げに踏み切れば、景気後退するんじゃないかという見方だ。

管理人は米経済については素人なので、これを予測して何か言えるほどの知識は持ち合わせていない。でも、このままいけば、韓国経済で起きているスタグフレーション一直線だ。景気後退+物価高というのは最悪なシナリオが襲いかかる。

しかし、0.75%を連続だからな。それはリセッションからのスタグフも起こるんじゃないか。なら、このような疑問が出てこないだろうか?

仮に、アメリカが金利引上げでリセッションに陥るなら、韓国経済にとって、プラスに働くなのか。それとも、マイナスに働くのか。いったいどちらになるだろうか。

答えは両方だ。どちらかではない。プラスに働く面もあれば、マイナスに働く面もある。例えば、プラスの要素としてアメリカがリセッションとなれば、これ以上、一気に金利を引きあげる可能性が低くなる。だから、0.75%が0.5%、もしくは0.25%に上げ幅が縮小する。すると、韓国は米韓金利差を縮めやすくなるのでプラスだ。

では、マイナスは何か。当然、景気後退すればアメリカへの輸出が減る。韓国輸出で一番大きいのは中国だが、その次はアメリカなのだ。アメリカの景気が悪くなれば、韓国の輸出はますます低迷する。だから、リセッションが韓国経済に望ましい展開とは言えないのだ。

しかし、これはもうアメリカ次第なので、韓国がどうこうできる問題ではない。韓国経済は外部衝撃に圧倒的に弱いので、世界情勢や、資源や原油高、主要貿易国の影響をもろに受ける。残念ながら、現在の情勢で韓国有利だったコロナ禍の特需は終わりを迎えつつある。それが後で紹介する7月上旬の貿易赤字である。

4はコスト・プッシュ・インフレが持続していると。さて、ここで少し一般的に解説しておくと、コスト・プッシュ・インフレは供給側で発生しているので持続しやすい。だから、労働市場の需給逼迫で賃金が高止まりしている状況なら、FRBが金利を引きあげても、物価高がすぐにおさまるような効果は期待できない。

というより、米国が連続で大幅利上げに踏み切っても、インフレは収まってない時点でよくわかるだろう。これで6月のCPIも高インフレ維持なら、もう、決定的だ。このままアメリカはリセッションして、スタグフに悩まされる。では、専門家はどう見ているのか。

ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のエコノミスト、エレーナ・シュルヤティエバ、アンドルー・ハズビー両氏は「雇用統計で労働市場の堅調持続が示された後、ガソリン価格上昇で6月の総合CPIは高い伸びを更新するだろう。経済成長の伸びが鈍化しても、サービスへの基調的なシフトによって、4-6月(第2四半期)にテクニカルなリセッションに陥ることは回避されるだろう」との分析を示した。

専門家はリセッションは回避される。そもそも、利上げを始めた4月から6月までの話だからな。短期間でリセッションするのは考えにくいだろう。これから7月~9月がどうなるかわからないじゃないか。

さて、最後はG20に先立ってイエレン米財務長官が訪日し鈴木俊一財務相と会談する見通しと。これは韓国にも来るんだよな。韓国は通貨スワップ協定を要請しようとしているようだが、逆に為替介入の件で怒られる可能性の方が高いだろうな。これは今週の注目イベントである。

ただ、韓国だけ米韓通貨スワップ協定を締結したら、もう外貨準備高やドルがないことを世界中に公言するようなもので、ますますウォン安が進むんじゃないか。

さて、2つ目の記事をみていこう。先ほど、少し触れたが韓国の7月の貿易も4ヶ月連続で赤字かもしれないてことだ。まずが概要から。

7月1日から10日までの輸出が1年前より4.7%増加した。関税庁が11日に明らかにしたところによると、今月1~10日の輸出額は通関基準の速報値で157億8300万ドルとなり、前年同期比4.7%増加した。

速報値で157億8300万ドルとなり、前年同月比よりも、4.7%増加したと。でも、先月と同じで輸出鈍化傾向であるのは見ての通り。次に輸入を見ていこう。

輸入額は213億1100万ドルで1年前より14.1%増加した。これに伴い、貿易収支は55億2800万ドルの赤字を記録した。前年同期の36億1100万ドルの赤字より赤字規模が拡大した。

なんと、10日間で55億ドルの赤字となったと。しかも、前年よりも赤字規模が拡大したと。

今年に入り今月10日までの累積貿易赤字は158億8400万ドルだ。

最後は累積貿易赤字と。もう、158億ドルと。おいおい、そろそろアジア通貨危機レベルか。しかし、これだとウォン安はますます加速化するし、さらに、信用格付けの格下げの恐怖も大きくなってくるな。仮に4ヶ月連続貿易赤字となれば、格付け会社も今後の格付けを下げてもおかしくない。

今週は13日に6月の米消費者物価指数(CPI)が発表され、その内容次第では米金融当局が今月26、27両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で前回に続いて0.75ポイントの大幅利上げに踏み切る決意を固める可能性がある。

ブルームバーグが調査したエコノミストの予想中央値では、6月のCPIは前年同月比8.8%上昇と、40年ぶりの高い伸びを更新すると見込まれている。前月比では1.1%上昇と、過去4カ月中3カ月で1%以上の伸びとなる見通し。

持続的かつ広範囲にわたるインフレ高進を受けて、米金融当局者は2会合連続の0.75ポイント利上げの方向に傾斜していると見受けられる一方、リセッション(景気後退)を巡る懸念も高まりつつある。他方で、エネルギーを含む商品コストの伸びが緩み、生産者レベルの物価上昇圧力には安定化の兆候も見られる。

そうではあっても、5月のCPIの伸びが予想に反して加速し、金融市場に大きな動揺が広がったことを踏まえ、6月の消費者物価統計は世界的に強い関心を集めることになりそうだ。

8日に発表された6月の米雇用統計は非農業部門雇用者数の伸びが予想を上回り、失業率は50年ぶりの低水準付近にとどまったことで、労働市場の需給逼迫(ひっぱく)で賃金が高止まりしている状況があらためて示された。

今週はこのほか、6月の生産者物価指数(PPI)や6月の鉱工業生産、ミシガン大学消費者マインド指数のほか、米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表され、リッチモンド連銀のバーキン総裁とアトランタ連銀のボスティック総裁がそれぞれ別のイベントで経済・金融政策について講演する。

ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のエコノミスト、エレーナ・シュルヤティエバ、アンドルー・ハズビー両氏は「雇用統計で労働市場の堅調持続が示された後、ガソリン価格上昇で6月の総合CPIは高い伸びを更新するだろう。経済成長の伸びが鈍化しても、サービスへの基調的なシフトによって、4-6月(第2四半期)にテクニカルなリセッションに陥ることは回避されるだろう」との分析を示した。

15、16両日にはインドネシア・バリ島で20カ国・地域(G20)財務相・中央総裁銀行会議が開かれ、インフレや世界的リスク、ウクライナでの戦争、債務問題などの最新情勢について意見を交わす予定。また、G20に先立ってイエレン米財務長官が訪日し鈴木俊一財務相と会談する見通しだ。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-10/RETOQIT0G1KW01

7月1日から10日までの輸出が1年前より4.7%増加した。

関税庁が11日に明らかにしたところによると、今月1~10日の輸出額は通関基準の速報値で157億8300万ドルとなり、前年同期比4.7%増加した。

この期間の操業日数は7日で、前年同期の8日より1日少なかった。これを考慮した1日平均輸出額は1年前より19.7%増えた。

輸入額は213億1100万ドルで1年前より14.1%増加した。

これに伴い、貿易収支は55億2800万ドルの赤字を記録した。前年同期の36億1100万ドルの赤字より赤字規模が拡大した。

今年に入り今月10日までの累積貿易赤字は158億8400万ドルだ。

https://japanese.joins.com/JArticle/293090?servcode=300&sectcode=340
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ももちゃん
2022年7月12日 13:44

大嫌いな日本に、恥も無く平気ですり寄ってくるK国人。
とくにここ最近の用日ぶりは、あからさますぎるほど。
日本の「銭」目当てなのは誰の目から見ても明らかである。
安倍晋三がこの世を去った今、チャンスとばかりにさらなる攻勢をかけてすり寄ってくることが予想される。

ここはガツンと「K国人には、お金はあげない、出さない、貸さない」と明言して、金輪際、日本にすり寄って来れなくするべきだ。
日本政府の毅然とした対応を激しく望む。

ライダイハン
2022年7月12日 13:01

米国政策金利モニターツールでは、92.4%で0.75、7.6%で1.0%の利上げを予想しているので、7月の0.75%の利上げはほぼ確定的。さらに9月22日のFOMCで88.7%で0.5%の利上げ、11月3日では54.5%で0.25%の利上げも予想されているので、金利差は確実に開いて行く。韓銀は、2回連続で0.5%利上げしなければならなくなった。ウォンは遅くとも9月には1400を突破し、加えて貿易赤字が連続すれば、韓国の格下げも行われてもおかしくない。そうなれば、ウオンニャスと物価上昇はさらに加速するので、年内にあと残り2回連続で0.5%利上げしたところで、すでに手遅れで、状況は何も変わらないと思う(トルコ並の利上げが必要になる)。ようやく、13時前に韓銀砲を撃ち始めたが1313、もっと米国債を売る煮だ!

ライダイハン
2022年7月12日 15:47

また、WowKoreaの経済で相場情報が、取引終了後10分も経たずにトップページから表示されなくなった。ショックだったのだろうけど、マークを甘く見てはいけない。吸い取れるものがあれば、最後の一滴まで吸い取る。

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