韓国経済 管理人は韓国経済の現状をいつも半年から1年後を予測しながら、サイトの記事を更新したり、動画で述べているわけだが、韓国政府と韓国メディアの認識の甘さにいつも驚かされる。今頃になって韓国経済がパーフェクトストーム(総体的複合危機)へ秒読みとか述べている。
ウォンがすでに時間外で1293ウォンですよね?もちろん、6時過ぎたらウォン安速報を作成しますよ?それはいいとしてどう見てもリーマンを超えた韓国経済危機なんですよ。
そして、管理人がこの韓国経済危機をユン氏が乗り越えるのは「無理ゲー」だと最初から結論を出しているのだが、ついに「解決策が見えない」という悲観論まで飛び出した。つまり、ようやく管理人の分析に韓国側が追いついた。
うん。あまりにも遅いですね。こうなることは1年前から米利上げというシナリオから予測できた。それなのに何の対策もしないで、輸出は過去最高額だ。雇用も回復してきている。経済も緩やかに回復だ。物価上昇も少し心配だけどなんとかなる。
そんな甘い楽観論が全て覆されましたよね?韓国政府や韓国の名のある専門家が、管理人と同じ認識を持っていたのなら、この複合危機だってもう少し対応が後手にならなくてすんだんじゃないか。
でも、遅すぎる。遅くてもウォンが1250を超えた時点で気づくべきだっただろう。どれだけ介入しようが有限であるドルしか持ってない韓銀がウォン市場を支配なんてできるわけないんだよな。毎日、市場で為替介入してウォンを上げても、結局は跳ね返されて、もうすぐ1300である。それでは今回の記事を整理していこう。今回の記事はまとめとして優れている。
■記事の要点
1.韓国経済が「パーフェクトストーム」(総体的複合危機)の秒読み段階に入ったという警告の声が出ている。物価が急騰するうえ、為替レート·貿易·金利など、各種マクロ指標が同時に不安な姿を見せたためだ。
2.大部分が統制不可能な対外変数による悪材料であるため、一部では「解決策が見えない」という悲観論まで広がっている。
3.13日、ソウル外国為替市場でウォン·ドル為替レートは、前取引日対比15ウォン10銭急騰した1284ウォンで取引を終えた。
4.外国為替当局が、報道メッセージを通じて「政府と韓国銀行は最近、国内外国為替市場でウォンの過度な変動性に対して格別な警戒心を持ってモニタリングしている」と口頭介入し、上昇傾向が落ち着いた。
5.この日は、外国為替当局の口頭介入だけでなく、実介入と推定される物量も出たという。
6.貿易赤字も増えている。この日、韓国関税庁によると、今月1~10日の貿易収支は59億9500万ドルの赤字を記録した。
7.ウクライナ戦争とサプライチェーンの支障が長期化し、米国の攻撃的緊縮が強化されると展望され、対外依存度が大きい韓国経済が脆弱性を示しているという指摘が出ている。韓国政府がきれるカードは、あまりないというのが大方の分析だ。
8.スタグフレーション(景気低迷の中、物価上昇)を懸念する声も高まっている。
以上の8つだ。順番に見ていこう。でも、6時過ぎたのでウォンニャス速報作成だな。ということで作成してきた。
まず、1だが韓国経済がパーフェクトストームの秒読み段階という。だから、すでに今年の1月頃から、韓国経済は暴風圏ですよ。しかも、このパーフェクトストームは物価上昇と米金利、ウクライナ戦争など動向次第で数年は続くからな。
そして、2でいよいよ「解決策が見えない」という悲観論まで広がったと。やっと気づいたか。韓国経済の最大の弱点は外部衝撃に圧倒的に弱い。特に米中に何かあればその影響が直撃する。今回はその米中が同時にヤバい。
アメリカは深刻なインフレ。中国はコロナで主要都市ロックダウン。6月初めに解除されたが、正常化するまでは時間がかかる。当然、中国への輸出も減る。そこに米中対立まであるので、韓国は常に板挟み状態。蝙蝠外交を続けるらしく、今後も不安定にならざるを得ない。
次に3だが、これは何度も取り上げたがアメリカの高インフレ持続の理由で、ウォンレートが既に年内最安値を時間外で更新した。それでウォンが1300になって韓国企業はどうやって利益をあげるんですかね?しかも、同時に円安なので、ウォン安の恩恵も受けにくいぞ。
ええ?そもそも2ヶ月連続の貿易赤字だって?5ヶ月で78億ドルの赤字だって?大丈夫だ。6月になれば状況は変化する。そう、もっと悪化するのだ!それは6を見ればわかる。
次に4だが、政府はウォン安を止めるために口先介入していたと。ええ?口先介入で1287に蓋ができた。嘘ばっかりだよな。そして、5では外国為替当局の口頭介入だけでなく、実介入と推定される物量も出たと。嘘がすぐに露呈された。そんなのすぐにわかるんですよ!
この期に及んで口先介入だけとか。あり得ない。
次に6だ。これは詳しく見ていく。
貿易赤字も増えている。この日、韓国関税庁によると、今月1~10日の貿易収支は59億9500万ドルの赤字を記録した。昨年同期(6億6600万ドル)より赤字幅が大きくなった。今年初めから6月10日までの累積貿易収支は、138億ドルの赤字と集計された。昨年同期対比輸出が15.8%増えたが、輸入が26.9%でさらに大きな増加幅を示したことによるものだ。
なんと、今月の10日間だけで約60億ドルの貿易赤字だと。もちろん、残り、20日あるのでこのまま貿易赤字が60億ドルになるとは考えにくいが、それでも数十億ドルの赤字になる可能性は高い。つまり、3ヶ月連続の貿易赤字が濃厚だ。
今年4月には、経常収支が2年ぶりに赤字に転じ、3年ぶりに月中の「双子赤字(経常収支·財政収支赤字)」が確実視された。同月の生産·消費·投資は「トリプルマイナス」を記録した。 消費者物価上昇率は、5月5.4%となり、金融危機以来初めて5%を超えた。
トリプルマイナス?大丈夫だ。昨日は、通貨安・株安・債券安とトリプルショックもあったぞ。ちょっと今の韓国債の金利を見ておこうか。
韓国 1年債券利回り 2.426 韓国 2年債券利回り 3.358 韓国 3年債券利回り 3.483 韓国 5年債券利回り 3.652 韓国 10年債券利回り 3.644
いくつか注目したいところがでている、まず、2年物と3年物の金利にほとんど違いがない。さらに、5年物と10年物には金利が逆転している。つまり、逆イールドが発生している。国債金利も利上げ観測から急激に上昇。もう、3年で3.4%である。韓国の政策金利が1.75%なので、ほぼ2倍か。
7はその通りだ。韓国経済は外部衝撃の影響で大ピンチである。
チョ·ドンチョル韓国開発研究院(KDI)国際政策大学院教授は「プーチンが心を変えて戦争を終えなければならないほど私たちのコントロール(統制)から外れた変数に期待しなければならない状況」と指摘した。
それで、ロシアガーと泣き叫ぶ。本当、何でも他人のせいだよな。でも、韓国さん。7日から貨物連帯ストが始まって、自動車と半導体が狙い撃ちにされてますよ。これも外部が原因なんですかね。
次も8もその通り。では、専門家の意見はどうだ。
淑明女子大学経済学部のシン·セドン教授は「株価は暴落し、物価と市場金利、為替レートは暴騰する『クアッドラッフル危機』状況」とし「スタグフレーションは基本変数に置かなければならない」と話した。
ええ、誰が見てもそうですよ。
現代経済研究院のチュ·ウォン経済研究室長は「スタグフレーションは、成長率がマイナスまで出なければならない」としながらも「あまりにも物価とマクロ環境が良くなくスタグフレーションの可能性も少なくないと見る」と話した。
スタグフレーションの可能性も少なくない?はあ。現在、バリバリのスタグフですよね?何で、韓国経済の専門家は現実から目を逸らすんですか。
韓国経済研究院のイ·スンソク副研究委員は「時間が経つほど韓国のファンダメンタル問題につながるだろう」とし「現在の状況が長期化する場合、潜在成長率に打撃も避けられない」と見通した。
潜在成長率の打撃?そんな心配よりも、韓国経済が破綻する恐れがあることを警告すべきではないですかね。ここに世界一の家計債務や不動産バブルがあるんですよ。しかも、6月の時点で輸出も赤信号ですよね?
また、金利を上げていけば、借金が爆増する。所得も増やせない。50兆ウォンのバラマキしてインフレを招くだけ。どう分析しても、大増税など荒療治をしないと無理ゲーなんですよ。
韓国経済が「パーフェクトストーム」(総体的複合危機)の秒読み段階に入ったという警告の声が出ている。物価が急騰するうえ、為替レート·貿易·金利など、各種マクロ指標が同時に不安な姿を見せたためだ。大部分が統制不可能な対外変数による悪材料であるため、一部では「解決策が見えない」という悲観論まで広がっている。
○高騰したウォン相場
13日、ソウル外国為替市場でウォン·ドル為替レートは、前取引日対比15ウォン10銭急騰した1284ウォンで取引を終えた。米国の5月の消費者物価指数(CPI)が、41年ぶりに最高値を記録したという理由だけで為替レートが「発作」した。外国為替当局が、報道メッセージを通じて「政府と韓国銀行は最近、国内外国為替市場でウォンの過度な変動性に対して格別な警戒心を持ってモニタリングしている」と口頭介入し、上昇傾向が落ち着いた。
この日の口頭介入は、異例的に企画財政省国際金融局長と韓国銀行国際局長名義という点を明示したまま行われた。企画財政省のパン·ギソン1次官も以後、緊急マクロ経済金融点検会議を開き「16日に発表される米国の6月連邦公開市場委員会(FOMC)結果に合わせて金融委員会、韓銀、金融監督院などとマクロ経済金融会議を開催する予定」とし「必要ならば関係機関の協力の下で直ちに市場安定措置を稼動する」と明らかにした。
この日は、外国為替当局の口頭介入だけでなく、実介入と推定される物量も出たという。ウリ銀行のミン·ギョンウォン研究員は「午後に入ってコスピが下げ幅を拡大したことにより、ウォン·ドル為替レートをさらに高める余地もあったが、当局で強いレッドラインを引いた効果により取引中追加上昇が制限された」と分析した。
貿易赤字も増えている。この日、韓国関税庁によると、今月1~10日の貿易収支は59億9500万ドルの赤字を記録した。昨年同期(6億6600万ドル)より赤字幅が大きくなった。今年初めから6月10日までの累積貿易収支は、138億ドルの赤字と集計された。昨年同期対比輸出が15.8%増えたが、輸入が26.9%でさらに大きな増加幅を示したことによるものだ。今年4月には、経常収支が2年ぶりに赤字に転じ、3年ぶりに月中の「双子赤字(経常収支·財政収支赤字)」が確実視された。同月の生産·消費·投資は「トリプルマイナス」を記録した。 消費者物価上昇率は、5月5.4%となり、金融危機以来初めて5%を超えた。
○スタグフレーションの恐怖
ウクライナ戦争とサプライチェーンの支障が長期化し、米国の攻撃的緊縮が強化されると展望され、対外依存度が大きい韓国経済が脆弱性を示しているという指摘が出ている。韓国政府がきれるカードは、あまりないというのが大方の分析だ。 チョ·ドンチョル韓国開発研究院(KDI)国際政策大学院教授は「プーチンが心を変えて戦争を終えなければならないほど私たちのコントロール(統制)から外れた変数に期待しなければならない状況」と指摘した。
スタグフレーション(景気低迷の中、物価上昇)を懸念する声も高まっている。淑明女子大学経済学部のシン·セドン教授は「株価は暴落し、物価と市場金利、為替レートは暴騰する『クアッドラッフル危機』状況」とし「スタグフレーションは基本変数に置かなければならない」と話した。現代経済研究院のチュ·ウォン経済研究室長は「スタグフレーションは、成長率がマイナスまで出なければならない」としながらも「あまりにも物価とマクロ環境が良くなくスタグフレーションの可能性も少なくないと見る」と話した。 韓国経済研究院のイ·スンソク副研究委員は「時間が経つほど韓国のファンダメンタル問題につながるだろう」とし「現在の状況が長期化する場合、潜在成長率に打撃も避けられない」と見通した。
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