韓国物流大乱 昨年の10月、韓国は尿素水不足により、物流が一時的に麻痺する現象が発生した。管理人は動画で日本一詳しく取り上げたのでよく覚えてるのだが、それが約4ヶ月後に発生するとは思わなかった。でも、今回の物流大乱の原因は尿素水不足ではない。韓国のガソリン価格である。
まず、韓国のガソリン価格が世界平均より26％割高で、アジアでは3位となっている。ウクライナ戦争の影響で全世界のガソリン平均価格は3月21日現在で1リットル当たり1.33ドルだったのに対し、韓国のガソリン価格は25.9％割高の1.68ドル（1994.39ウォン）に達した。なんと3ヶ月で300ウォン近くで上昇したという。
もちろん、これは日本よりダントツ高い。アジア3位ということは、その上にいるのは香港とシンガポールだけだ。世界集計なら170カ国のうち42番目である。日本は1.43ドル、中国本土は1.46ドルで世界平均を0.1ドル以上上回った。米国は世界平均を0.1ドル下回る1.23ドルだった。
次に軽油価格である。軽油価格の世界平均は1.27ドルだった。韓国の軽油価格は1.60ドルで、世界平均を25.8％上回った。韓国は集計対象の169カ国・地域で47番目の高さだった。
ここでポイントなのはどうして韓国だけがガソリン価格が世界平均の26％も高いのか。そして、それが今、物流現場で何をもたらしているのか。その理由を見ていこう。朝鮮日報、韓国語版に色々と出てくる。
それでは記事は長いので要点を整理していく。
■記事の要点
1．プーチン発原材料価格の暴騰が庶民経済に直接的な打撃を与えている。軽油価格がガソリン価格と同様の水準まで上がり、貨物車業界と自営業者・小商工人たちは油類費の余裕が難しい状況に置いた。
2．製鉄用石炭のような原材料価格の引き上げで製造業界のコスト負担も大きくなっている。あるメーカー関係者は「鉄鋼材の価格が急上昇し、中小企業は納品するほど損害を見て、自動車・造船のような大企業も鉄鋼材の価格引き上げによる収益性の悪化を懸念している」と話した。
3．我が国の場合、油流税引き下げも影響を及ぼしたと分析される。政府は昨年１１月、有終と関係なく油類税を２０％引き下げた。油流税引き下げ措置でガソリンに賦課していた税金はＬ当たり１６４ウォン、軽油は１１６ウォン減った。ガソリンが軽油よりも大きな引き下げ利益を見たことになったわけだ。
4．軽油価格急騰は貨物車運転手と小商工人の生計を脅かしている。1tの軽トラックはフードトラック・多目的塔車など小商工人・零細自営業者が生計型創業に主に活用する輸送手段であり、宅配業界もほとんど軽油トラックを活用している。
5．貨物トラック運転手カンモ（５９）氏は「１ヶ月の油価が７０万～８０万ウォン増えた」とし「これであれば最初は運行しないのが良いかもしれない」と話した。韓国交通研究院によると、貨物運転者の平均支出で油流費が占める割合は４２．７％だ。国内で運行中の車両約２６００万台のうち、軽自動車は３８％ほどの１０００万台に達し、このうち貨物車は３３０万台だ。
以上の5つだ。まずは順番に見ていこう。まず1だが、日本の円安がどうとか述べている間に、韓国ではガソリン価格がアジア3位になるほど高騰。貨物車業界と自営業者・小商工人たちを脅かしていると。
物流コストの増大は当然、物価上昇にも大きく影響する。何しろ、製品に上乗せされるのが確実だからだ。次に2だが、これについて後でもう少し詳しい現状を取り上げる。
3についてだが、政府は昨年１１月、有終と関係なく油類税を２０％引き下げた。ええ？何でと思うかもしれないだろう。でも、時期をよく見て欲しい。そう、これが韓国の尿素水不足に物流大乱の時期に重なるのだ。つまり、尿素水が普段の10倍の価格に高騰して、どうしようもないから、油類税を２０％引き下げてガソリン価格を安くしたのだ。なぜか、その理由が書いてないけどな！
朝鮮日報さん。韓国の尿素水不足による物流大混乱というイベントを勝手に歴史から消さないでもらえませんか。その結果、恩恵を大きく受けたのはガソリン価格だった。
次に4だが、軽油価格急騰は貨物車運転手と小商工人の生計を脅かしていると。そして、5に具体例が書かれている。「１ヶ月の油価が７０万～８０万ウォン増えた」と。日本円なら、7万～8万円ぐらいだ。もう、これは最初から運転しないほうがいいレベルとなった。
尿素水不足と違うのは軽油は高騰しているが、量が足りないわけではないと。でも、値段が高騰しているなら、影響はほとんど一緒だ。そして、一番の問題は韓国は油類税を引き下げるのが難しいてことだ。既にカードを昨年の11月に切っているからな。ただ、放置しておくと庶民の物価暴騰に直撃する。
次に鉄鋼価格だ。韓国の造船業は受注だけを見れば世界一のシェアとなっているが、石炭価格の高騰で、鉄鋼材の価格が急上昇し、中小企業は納品するほど赤字で、自動車・造船のような大企業も鉄鋼材の価格引き上げによる収益性の悪化を懸念している。そして、鉄鋼価格の高騰によって韓国の様々な製品の値上げが加速化する。
韓国の熱延・冷延価格は２５日、１トン当たり１３５万ウォンで、先月２５日より１５万ウォン上がった。国内の鉄鋼会社は来月にも熱延・冷延価格をt当たり10万ウォンほど上げる計画だ。
鉄鋼価格が上がる理由は次に出てくる。簡単に言えば国内製鉄用石炭輸入の16％がロシア産だったから。でも、ロシアの石炭輸入していたのは世界中の国々で、それらが代わりにオーストラリア産の石炭を輸入し始めたことで、昨年５月のｔ当たり１１０．７ドルから今月６５８．８ドルに４９５％暴騰した。
尿素水不足の原因も石炭。昨年に続いて、今年も石炭に悩まされる韓国経済と。
鉄鋼価格の引き上げは製造業界に原価圧迫として作用している。鉄鋼会社は自動車メーカーに上半期鋼板価格をt当たり少なくとも20万ウォン引き上げを要求したという。中型セダン基準で１台当たり９００キロの鋼板を使用する自動車メーカーは価格引き上げを受け入れにくいという立場だ。
価格引き上げを受けにくい立場というが、それだと鉄鋼会社が潰れるんじゃないか。もっとも、1台で900キロの鋼板使用するなら、自動車製品の価格が2万円以上値上がりするが、韓国の庶民は1人当たりGDPで日本を抜いて、金持ちらしいので大丈夫だろう。
でも、これで3月の物価上昇は4％台も見えてきたな。しかし、尿素水不足で物流コストが跳ね上がって落ち着いたと思ったら、その数ヶ月後にはこれとか。さすが、ある意味で世界の中心といえる韓国である。
石油価格情報サイトの「グローバル・ペトロル・プライシズ」によると、全世界のガソリン平均価格は3月21日現在で1リットル当たり1.33ドルだったのに対し、韓国のガソリン価格は25.9％割高の1.68ドル（1994.39ウォン）に達した。昨年12月13日（1702.62ウォン）に比べ、3カ月で300ウォン近く上昇した。
韓国は集計対象の世界170カ国のうち、ガソリン価格が42番目に高かった。アジアでは香港、シンガポールに次ぐ3位だった。ガソリン価格は先進国ほど高く、産油国や開発途上国は割安だ。
ガソリンが最も高かったのは香港（2.88ドル）で、オランダ（2.58ドル）、ノルウェー（2.50ドル）、イタリア（2.31ドル）、ドイツ（2.30ドル）なども高かった。英国、フランスも2ドルを超えた。日本は1.43ドル、中国本土は1.46ドルで世界平均を0.1ドル以上上回った。米国は世界平均を0.1ドル下回る1.23ドルだった。
軽油価格の世界平均は1.27ドルだった。韓国の軽油価格は1.60ドルで、世界平均を25.8％上回った。韓国は集計対象の169カ国・地域で47番目の高さだった。軽油価格が最も高かったのはスウェーデン（2.71ドル）だった。香港（2.54ドル）とノルウェー、オランダ、ドイツ、英国、イタリア、フランスなども2ドルを超えた。米国、中国、日本は軽油価格が1.3ドル前後で世界平均と同水準だった。スウェーデン、英国など一部の国では軽油がガソリンよりも高い。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/03/28/2022032880001.html?ent_rank_news
去る20日ソウル楊川区西部トラックターミナルで会った貨物トラック騎士ユンモ(57)氏は「1989年からトラックを運転したが最近が一番大変だ」とした。彼は「最近済州島で物を乗せて船に乗って渡ってソウルまで運行したが、7tトラックの油（軽油）の値が普段より20万ウォン以上聞いた」とし、「油の値・お腹・駐車費・割賦金を差し引くと手に握るお金が半分になった」と言った。
プーチン発原材料価格の暴騰が庶民経済に直接的な打撃を与えている。軽油価格がガソリン価格と同様の水準まで上がり、貨物車業界と自営業者・小商工人たちは油類費を余裕が難しい状況に置いた。
２７日、韓国石油公社の有価情報サイトオフィネットによると、全国ガソリンスタンドの軽油平均販売価格はＬ（リットル）当たり１９１９．５ウォンだ。2008年7月以降、最も高い水準でガソリン（2000.8ウォン）より81ウォンほど安い。去る10年（2012～2021年）ガソリン・軽価格価格は平均L当たり192ウォンだったが、2009年1月以降13年ぶりに最小に絞られた。過去10年間、ガソリン価格の88％程度にとどまった軽油が最近は96％まで上がったのだ。最近の軽油が国際相場が大きく上がったうえ、油流税引き下げ効果もガソリンに比べて相対的に小さいためだ。
製鉄用石炭のような原材料価格の引き上げで製造業界のコスト負担も大きくなっている。あるメーカー関係者は「鉄鋼材の価格が急上昇し、中小企業は納品するほど損害を見て、自動車・造船のような大企業も鉄鋼材の価格引き上げによる収益性の悪化を懸念している」と話した。
◇戦争でガソリンより高価な軽油登場… 貨物車業主パニック
国内でガソリン・軽油価格が逆転現象を見せたのは2008年6月が最後だった。シンガポールの現物市場では、軽油はガソリンよりも高価に取引されています。だが、我が国経由に付く税金はガソリンの７０％程度なので、ガソリンスタンドの販売価格は通常、軽油が安い。
最近の軽油価格が急上昇するのは、国際相場が来るだけで69％暴騰し、ガソリン（46％）より多く上がったためだ。ロシアのウクライナ侵攻が直接的な影響を及ぼした結果だ。ブルームバーグ通信によると、ロシア産軽油はEU（欧州連合）全体経由輸入の20％を占めるほど国際経由市場で比率が高い。ドイツの軽油販売価格は今年だけ５３％暴騰した。フィンランド・チェコ・フランスなど他のヨーロッパ諸国でも４０％内外に上がった。ファイナンシャルタイムズ（ＦＴ）は「ロシア産エネルギー制裁で最も大きな影響を受けるのはディーゼル（軽油）」であり、「軽油価格の急騰は世界的な問題」と述べた。
我が国の場合、油流税引き下げも影響を及ぼしたと分析される。政府は昨年１１月、有終と関係なく油類税を２０％引き下げた。油流税引き下げ措置でガソリンに賦課していた税金はＬ当たり１６４ウォン、軽油は１１６ウォン減った。ガソリンが軽油よりも大きな引き下げ利益を見たことになったわけだ。
軽油価格急騰は貨物車運転手と小商工人の生計を脅かしている。1tの軽トラックはフードトラック・多目的塔車など小商工人・零細自営業者が生計型創業に主に活用する輸送手段であり、宅配業界もほとんど経由トラックを活用している。貨物トラック運転手カンモ（５９）氏は「１ヶ月の油価が７０万～８０万ウォン増えた」とし「これであれば最初は運行しないのが良いかもしれない」と話した。韓国交通研究院によると、貨物運転者の平均支出で油流費が占める割合は４２．７％だ。国内で運行中の車両約２６００万台のうち、軽自動車は３８％ほどの１０００万台に達し、このうち貨物車は３３０万台だ。
◇自動車鋼板など鉄鋼材値上げに製造業界は非常
鉄鋼製品の価格も急に上がっている。中国・日本に続き、世界３位の鉄鋼輸出国であるロシアが制裁を受けながら、国内外の鉄鋼材価格が上がるのだ。韓国の熱演流通価格は２５日、１トン当たり１３５万ウォンで、先月２５日より１５万ウォン上がった。国内の鉄鋼会社は来月にも熱延・冷延価格をt当たり10万ウォンほど上げる計画だ。
国内製鉄用石炭の１６％を占めるロシア産輸入ルートが壊れたことも国内鉄鋼材の価格引き上げを負債している。このため、オーストラリア産の石炭価格は昨年５月のｔ当たり１１０．７ドルから今月６５８．８ドルに４９５％暴騰した。
鉄鋼価格の引き上げは製造業界に原価圧迫として作用している。鉄鋼会社は自動車メーカーに上半期鋼板価格をt当たり少なくとも20万ウォン引き上げを要求したという。中型セダン基準で１台当たり９００キロの鋼板を使用する自動車メーカーは価格引き上げを受け入れにくいという立場だ。
中小メーカーも苦痛を訴えている。秋門甲中期中央会経済政策本部長は「中小企業は大企業の鉄鋼社で鉄鋼材を購入した後、中間材を作って大企業に納品するが、鉄鋼材価格が上がっただけに納品単価は上がらず二重高を経験している」とし「原材料価格変動対応能力この不足した中小企業の採算性悪化を防ぐために、納品単価連動制早期施行など政府の積極的な支援が必要だ」と話した。
https://www.chosun.com/economy/industry-company/2022/03/28/BM6A2E6GFZHF7L2PX25NPZI4B4/
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