米利上げ加速 セントルイス連銀総裁、今年3-3.25%への利上げを支持-韓国の国債利回りが急上昇!

米利上げ加速 今週、12日に3月の米国消費者物価指数が発表される。市場予測はウクライナ戦争の長期化、中国でのオミクロン株流行での上海などの事実上ロックダウンなどの影響で、8%台になると見ているが、管理人は最悪9%台をあるかもしれないと考えている。

そして、さらに気になるのがアメリカの連銀総裁らが0.5%の利上げ示唆がどんどん加速化していること。次に利上げがあるとしたら、5月のFOMCとなるわけだが、現在、有力視されてるのは5月か、6月にも0.5%利上げするというもの。ここまでは市場は織り込んでいる。しかし、これ以上の利上げの展開がセントルイス連銀総裁が述べている。

彼は3月の利上げ決定で一人だけ0.5%を支持した。つまり、大きく利上げして物価上昇を抑えることに熱心だ。そして、現在、彼の言うとおり、高インフレが持続する恐れが出てきた。

ブラード総裁は、5月のFOMC会合について早まった判断を下したくはないとし、今後新たに入手するデータを考慮する考えを示した。ただその上で、「私が前回の会合でより大きな引き上げを支持していたのは明確なわけで、今回もその方向に傾くだろう」と付け加えた。

今後、新たに入手するデータを考慮する考えなのは当たり前だが、高インフレが続けば0.5%利上げがあり得ると示唆。また、彼はこうも述べている。

総裁はランオフ(償還に伴う保有資産の減少)について、「政策金利をあるべき水準にするのを控える根拠としてランオフを利用することは、私は望ましくないと考える」とし、「政策金利をより高い水準に早期に持っていく必要があるのは極めて明白だ」と語った。

ブラード総裁は保有資産を減少させるよりは、先に金利を高い水準に持って行く必要があると。そして、次が大事だ。

ミズーリ大学での講演ではブラード総裁は、「そう厳しくない想定」を活用した金融政策のベンチマークを見ると、米金融当局は過度のインフレに対応するため政策金利を3.5%程度に引き上げる必要があるかもしれないとの認識を示した。

なんと、政策金利を3.5%程度に引き上げる。もう、3%程度ではインフレを抑えられない。仮にこれが現実となるなら、韓国は政策金利を4.5%まで引き上げることになる。韓国の政策金利は1.25%なので、後、3.25%まで必要だ。ここからは韓国経済への影響を中心に見ていく。

最初の問題は金利引き上げには借金が膨らむてこと。既に韓国の家計債務は1900兆ウォンに迫っている。さて、6日に発表されたFOMCの議事録によって、韓国の国債利回りが急上昇している。6日には2.9%を超え、8年4カ月ぶりの高水準を記録した。今、ウォンが1230付近まで下がってきたのはこれも1つの原因だ。ここで1つおさらいしておく。

国債利回りが上昇すると、韓国の家計債務は急増する。これは貸出金利(変動金利)が上昇するから。しかも、韓国では変動金利融資を受けている割合は75%である。つまり、借金の4分の3は変動金利。韓国経済研究院によると、政策金利が1%引き上げられると、1世帯当たり年間で利子負担が87万6000ウォン増えるという試算が出ている。

つまり、アメリカが金利を3.5%まで上げれば、韓国は3%以上の金利をあげることになり、876000×3で262万8000ウォンとなる。2020年、韓国の世帯2148万世帯である。もはや、計算するのも大変な莫大な利子負担が増えるてことだ。

では、韓国は増え続ける負債をどう対応していくのか。そのヒントが次期首相候補の見解だ。

韓国経済の雷管として浮上した借金を減らすためには、次期政府の積極的な負債管理が必要だという指摘が出ている。5月10日に発足する新政府を率いる韓悳洙(ハン·ドクス)首相候補は、前日(3日)の記者会見で、家計負債と財政健全性が悪化している状況に憂慮を示した。そして、数日前の動画で出てきた韓国経済破綻9月危機説の根拠となる中小企業者や自営業などの支払い利息凍結解除について。

漢城(ハンソン)大学経済学科のキム·サンボン教授は「文在寅政権と尹氏側のいずれも、緻密な経済的分析なしに政治的な理由で満期延長と元利金償還猶予措置を延長することを決定した」とし「脆弱階層に対する借金償還を延ばすほどデフォルト危険と今後の国家経済に及ぼす悪影響が大きいという点を肝に銘じなければならない」と述べた。

まさに、ムン君やユン氏が経済的な視点よりも、「政治的な理由」で支払利息凍結解除を延長した。これが9月末となったが、当然、元本も減らないので、借金は増大する。いつまでも延長していれば、ますますデフォルトの可能性が高くなるてことだ。いずれは解除しなければならない。だから、管理人は3月末にやっておけば少しは債務爆弾の威力を減らすことになったと思う。

でも、実はこれとは逆の意見もある。金利を引き上げるのは韓国の借金を減らすことにも重要なのだ。おそらく、ここが初心者さんには難しいとおもうのだが、金利が低いからできるだけ借金して、投資をしようという若者が急増した。これがコロナ禍の株価バブルの実態だ。だから、金利引き上げは投資を減らして、借金を減らす効果もあるてことだ。

でも、利子負担は増える。だから、金利を上げるも、下げるも地獄。ところが、米金利が引き上げられると、既に何度も確認しているが外国人投資家によるキャピタルフライトが起きている。外国人の韓国株保有率はもう31%で最低水準。アメリカの米利上げが始まればますます加速化するだろう。すると株安・ウォン安・債券安となるわけだ。

ええ?どう見ても詰んでるって?その通りだ。レジェンドであるムン君の5年間で韓国経済破綻しなかったが、確実に破綻時期を加速化させたことは最大の功績だろう。

そして、ユン氏は政治的な理由で支払利息凍結解除を9月末どころか、もっと延長する。しかも、公約として50兆ウォンばらまく。国民の痛みを分かち合うのは結構だが、将来に問題を先送りすればするほど、その問題は大きくなることを肝に銘じているかはお手並み拝見だ。

米セントルイス連銀のブラード総裁は、40年ぶりの高インフレの抑制に向けて政策金利を急激に引き上げることが望ましいとの考えを示した。また5月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での0.5ポイント利上げ、ならびに金融当局のバランスシート縮小への支持を示唆した。

  総裁は7日、ミズーリ大学での講演後、記者団に対し「FOMCが今年下期に政策金利を3-3.25%に引き上げることが望ましいと考える」とし、「直面するインフレに対応するため、われわれは政策金利を適切な水準にすべく直ちに動く必要がある」と述べた。

  FOMCは3月の会合でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0.25ポイント引き上げ、0.25-0.5%に設定。ブラード総裁は0.5ポイントの引き上げを主張し、唯一反対票を投じた。

  ブラード総裁は、5月のFOMC会合について早まった判断を下したくはないとし、今後新たに入手するデータを考慮する考えを示した。ただその上で、「私が前回の会合でより大きな引き上げを支持していたのは明確なわけで、今回もその方向に傾くだろう」と付け加えた。

FRB、年間1.1兆ドルのペースでバランスシート圧縮計画-議事要旨

  またバランスシートのランオフ(償還に伴う保有資産の減少)については、市場では十分理解されており、当局が5月に0.5ポイント利上げしない理由にはならないとの認識を示した。

  総裁はランオフについて、「政策金利をあるべき水準にするのを控える根拠としてランオフを利用することは、私は望ましくないと考える」とし、「政策金利をより高い水準に早期に持っていく必要があるのは極めて明白だ」と語った。

  ミズーリ大学での講演ではブラード総裁は、「そう厳しくない想定」を活用した金融政策のベンチマークを見ると、米金融当局は過度のインフレに対応するため政策金利を3.5%程度に引き上げる必要があるかもしれないとの認識を示した。

  総裁は引き上げるべき政策金利の水準に関する自身の推計を出す上で、スタンフォード大学のジョン・テイラー教授が考案した指針「テイラー・ルール」の一種に言及した。同指針ではインフレ率と失業率、中立金利の推計が利用される。

  「この算出では、現在の政策金利は3ポイント程度低過ぎると結論付けている」とし、その結論に基づけば、金融当局は「後手に回っている」と示唆されると、ブラード総裁は述べた。 

  金融市場は既に当局の引き締めを織り込んできており、米2年債利回りは2.45%前後と、必要とされ得る金利を1ポイント下回る水準で推移していると総裁は指摘。「これを見ると、金融当局は著しく『後手に回っている』わけではないものの、フォワードガイダンスに準ずるため、なお政策金利の引き上げが必要になることが示唆される」と語った。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-04-07/R9Z21ET0G1KW01

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ももちゃん
2022年4月11日 11:11

このまま放置し続けると、ウォンを刷りまくるか徳政令しか手が無いんじゃないの?
つまり、詰んでいるということ。

おめでとう。
破綻まっしぐらだね。

もちろん日本は助けないし、助ける義理も無い。
助ければ、助けるのが遅いだとか、援助金額が少ないだとか、助けてもらっている立場のくせに謎の上から目線でいちいち、いちゃもんつけてくるから鬱陶しいだけだし。

北と併合して女王様の靴を舐めながら生きるか、中国に属国にしてもらって元の鞘に戻るか、まぁ、好きな方を選んでくれたまえ。

Last edited 2 years ago by ももちゃん
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