韓国物流危機 貨物連帯ストライキにセメント、コンテナ打撃ー安全運賃制を守ろうと非組合員もストライキ

韓国物流危機 貨物連帯ストライキにセメント、コンテナ打撃ー安全運賃制を守ろうと非組合員もストライキ

韓国物流危機 貨物連帯ストライキにセメント、コンテナ打撃ー安全運賃制を守ろうと非組合員もストライキ

韓国物流危機 韓国では尿素水不足で陸の物流危機が起きているわけだが、実は別の所で物流が大混乱する恐れがある。それが韓国の貨物連帯ストライキである。韓国の貨物連帯が25日から27日までの3日間、ストライキに突入する。この全面ストライキは2016年以降で5年ぶり。

韓国の国土交通部は、被害の最小化のために非常輸送対策を実施することに決めた。それで、今、28日なわけだが、実際にどのような影響が起きているのか。整理しておく。

■貨物連帯ストライキ

1.貨物連帯組合員の25000人の90%以上がストライキに参加。

2.貨物連帯のストライキ方式は主要施設を占拠し、非組合員の運行を阻止する方式であり、運送の支障をきたす事例が続出

3. 貨物連帯加入比重の高いコンテナ(850台)とセメント(1,500台)貨物車など特定業種に大打撃

4. 貨物連帯によるとセメント業種の場合、主要生産拠点と流通基地の両方が封鎖された状態。 国内代表セメント7社のリポジトリがある義王流通基地と捜索流通基地が完全封鎖され、セメント輸送車両(BCT)300台余りが運行中断された状態

5. 全南(チョンナム)地域の場合、光陽(キョンヤン)に位置する5つのセメントメーカー工場がすべて封鎖された。

6. 安全運賃制適用されており、非組合員まで加勢

7. 貨物連帯は安全運賃制日没剤を廃止し、適用対象車両を増やすよう要求

8.貨物連帯はこの日まで地域別拠点を封鎖した後、27日には総ストライキ参加組合員がすべてソウルに上京し、国会前で集会を開く予定

おそらく、多くの日本人には一体、どうしてこんな事態になっているかが理解できないと思われるが、韓国では労働者の権利がとても強くて、法律で手厚く保護されている。しかも、今回は暫定の措置だった「安全運賃制」の延長を主に求めている。彼らの主張は5つ。

△安全運賃の期間延長△安全運賃の全車種・全品目への拡大△生存権のための運賃引き上げ△労災保険の全面適用△労働基本権の獲得などを政府に要求している。

では、安全運賃制とは何か。これは、 貨物車主と荷主・運輸事業者などが一緒に適正運賃を定めてこれより少なく支給する荷主や運輸事業者に過怠料を課す制度のこと。コロナ禍での 3年間(2020-2022年)限定の制度として導入された。

そして、 貨物連帯関係者は「セメントとコンテナは安全運賃制の導入後、運賃引き上げ効果があったためなくなってはならないという共感帯が高く、非組合員も集会に出ないが、ストライキ期間には運行を中断する事例が多い」という。

つまり、この安全運賃制が運賃引き上げ効果があったので、永遠に延長しろニダ!と叫んでストライキをしている。しかも、貨物連隊の9割の23000人がだ。さらに非組合員もストライキに便乗して運行を中断していると。

尿素水不足も一段落したら、稼ぎも減ったからストライキを決行する。しかも、コンテナやセメント業界に打撃を与えていると。

貨物運輸労働者のストライキが二日目に入った中で、セメントと輸出入コンテナの物流の支障が現実化している。両業種は労組加入率が高い上に安全運賃が適用されており、非組合員までストライキに参加していることが分かった。

26日、民主労総全国公共運輸労組貨物連帯本部は、総ストライキ1日目の前日組合員2万3,000人余りが参加し、2日目のこの日も同様の規模で総ストライキが進行中だと明らかにした。貨物連帯は前日から27日まで3日間1次総ストライキを行う。

貨物連帯は「全組合員数が2万5000人余りで90%以上が今回のストライキに参加している」とし「前日、全国16カ所で組合員1万人余りが出席してストライキ出席式を開いたが、政府がストライキ規模を意図的に縮小して発表している」と指摘した。国土交通部は前日、集会出席人員を約5,000人と集計して発表した。

貨物連帯組合員は、全貨物運輸労働者の5%程度と推定される。したがって、貨物連帯ストライキによる「物流大乱」を懸念する状況ではないという分析が出ている。ただし、貨物連帯のストライキ方式は主要施設を占拠し、非組合員の運行を阻止する方式であり、運送の支障をきたす事例が続出している。

コンテナ、セメント側は打撃カー

特に貨物連帯加入比重の高いコンテナ(850台)とセメント(1,500台)貨物車など特定業種の波長が大きい方だ。貨物連帯によるとセメント業種の場合、主要生産拠点と流通基地の両方が封鎖された状態だ。首都圏地域セメント流通の核心基地であり、国内代表セメント7社のリポジトリがある義王流通基地と捜索流通基地が完全封鎖され、セメント輸送車両(BCT)300台余りが運行中断された状態だ。富川と与州、仁川など首都圏地域の流通基地も車両運行が中断された。

釜山と慶南地域はガヤ、咸安、釜山、浦項などに散らばっている流通基地車両の運行が全面中断され、セメント輸送車両200台以上が運行中断されたことが把握された。全南(チョンナム)地域の場合、光陽(キョンヤン)に位置する5つのセメントメーカー工場がすべて封鎖された。

主要港湾と内陸のコンテナ基地も共に封鎖された。現在、光陽港と平沢港は完全に封鎖され、貨物車の出入りが不可能な状況であり、釜山新港と義王ICD(内陸コンテナ基地)も物量が正常に輸送されていない。

安全運賃制適用されており、非組合員まで加勢

両業種の打撃が大きいのは組合員だけでなく、非組合員までストライキに参加しているからだ。安全運賃制は現在コンテナとセメント部門にのみ適用されており、両業種は今回のストの直接的な当事者格だ。

安全運賃制は貨物車主と荷主・運輸事業者などが一緒に適正運賃を定めてこれより少なく支給する荷主や運輸事業者に過怠料を課す制度だが、昨年始まって2022年末終了を控えている。貨物連帯は安全運賃制日没剤を廃止し、適用対象車両を増やすよう要求している。

貨物連帯関係者は「セメントとコンテナは安全運賃制の導入後、運賃引き上げ効果があったためなくなってはならないという共感帯が高く、非組合員も集会に出ないが、ストライキ期間には運行を中断する事例が多い」と伝えた。

貨物連帯はこの日まで地域別拠点を封鎖した後、27日には総ストライキ参加組合員がすべてソウルに上京し、国会前で集会を開く予定だ。

https://www.hankookilbo.com/News/Read/A2021112612150003432

■人気ブログランキング、メルマガの購読とYOUTUBE版のチャンネル登録のお願い

当サイトの運営費をまかなうために有料メルマガの登録でのご支援をよろしくお願い致します。1週間に1度、韓国経済で気になるニュースを特集して書いています。1ヶ月は購読無料なので韓国経済に興味があるなら↓のリンク先からどうぞ。

また、直接サイトの支援は難しい人でも、人気ブログランキングをクリックしていただければアクセス数の向上につながるのでよろしくお願い致します。

2011年 韓国経済危機の軌跡(週間 韓国経済)

人気ブログランキング の応援(1日1回クリック)をお願いする

2021年10月15日に「日本の底力!」と「韓国経済危機特集」のYOUTUBE版ができましたのでこちらのチャンネル登録もお願いします。

https://www.youtube.com/channel/UCeV6EnK_OKgRY5qBiQHjXRA/playlistsad

Subscribe
Notify of
1 Comment
最も評価が高い
新しい 古い
Inline Feedbacks
全てのコメントを見る
LeGrind
2021年11月28日 20:40

得意なようですね、ストライキ。ストと言えば社会主義国の産物ですから。北も英語で書くと「リパブクリック」南の英語だと「リパブリック」、実は同じ政治体制の国だったりします。正しく書くと韓国は「大韓共和国」なんですよね。

 そういえば物流危機に気を取られていたら、1ドル1995ウォンとウォン安気味に固定されつつありますね。もうすぐ月末なので、何らかの支払いがあるでしょう。年金砲も資金が底をついたのでしょうか。

1
0
読者のコメントを見る&書くx