今後の韓国経済の展望について
今日は2020年12月4日。今年も残り、あと1ヶ月切ったわけだが、管理人は読者様に謝罪しなければならない。このままだと管理人が予測した2020年の韓国経済破綻が実現しそうにないからだ。今回はその原因について考察していく。
ただ、予測を外してしまったことに対して、まだまだ韓国経済の分析力のなさだと痛感している。実際、韓国経済というよりは世の中の情勢の見極めだった。特に新型コロナウイルスは韓国経済破綻を防いだ「功労者」といっていい。
管理人の予測が外れたもっともな理由は韓国経済における「家計債務」への阻止限界点の見誤りの一言に尽きる。管理人は1600兆ウォンぐらい家計債務が増加すればそのまま経済破綻するだろうと考えていた。そして、家計債務は1681兆ウォンと1700兆ウォン近くまで増えた。確実に爆弾は大きくなって予測は的中したのだが、それでも爆発しない。これは「コロナ禍」という特殊な状況から起きた変数として作用したのではないか。
断っておくが管理人が2020年の韓国経済破綻を予測したのは2015年頃であり、このような世界的なパンデミックなんて想像もしていなかった。そして、多くの人はコロナ禍で経済が悪くなれば韓国経済は破綻する速度を速めると考えただろう。管理人もそう思った。ところが世界中がパンデミックとなったことで、世界の国々が負債なんて無視して財政出動に走った。そして起きたのが株価大暴落後のコロナバブルである。これが過剰流動性によるものだ。
過剰流動性とは、通貨(流動性)の量が,正常な経済活動に必要な適正水準を上回る状態のことをいうが、日経平均株価が26800円というバブル時代の高値を付けて、ダウが29969ドルとなっている。韓国のKOSPIも2700近くという最高値を超えた。
KOPIの一年間の上がり方がおかしいだろう。韓国経済危機だというのになぜか、株価は右肩上がりなのだ。そして、これはダウや日経平均株価もそうだが、来年も続くと予想される。なら、KOSPIもまだ上がる余地がある。株高なら景気が良い。それは一般社会の常識だった。
だが、どこに「景気が良い」なんて言葉が聞かれるのか。そんなものは世界中に探してもないのだ。株価やビットコインだけが上がっている。異常な状態だ。しかし、これによって韓国経済は救われたのだ。まず、市場が暴落しなければドル不足に陥ることがなくなる。しかも、1100を超えてウォン高となっているので、介入して外貨準備を稼ぐこともできる。これで韓国経済は崩壊するといったところで信憑性はない。
つまり、韓国経済が崩壊する条件として過剰流動性の相場が方向転換しないといけない。そうなれば、まずはコロナの収束が大前提となる。だから、韓国経済破綻を予測するのはコロナが収束してからの経済状態や家計債務の悪化などを考慮することが必要であり、現時点ではそれは難しい。コロナ収束して韓国経済がすぐ破綻するとも考えられない。
2020年、韓国経済破綻説はコロナによって覆された。予測は順調だったが、どこも経済が最悪な場合のときは破綻は起こらない。なので、今後の展望は年明けてからということにする。
最後になるが、韓国経済が破綻するシナリオが消えたわけではない。ただ、破綻する時期が不透明となってしまった。それが韓国に何をもたらすかはわからない。しかし、それもまた経済がリアルタイムだということを痛感させられる。ここまで管理人と韓国経済を見てきた読者様に申し訳ないが、お祭りまでは数年ほど延びたと。
美味しいものは最後まで取っておきましょう。
それまでは、いつも通り更新ください。楽しみにしておりますので。
600億ドルの米韓為替スワップは想定外でしたね、外資の救済と思えばやむなしか、まあ次は無いでしょう