韓国証券市場 時間外で1300付近で推移していたのだが、アメリカの金融不安が払拭されたことでウォンも上昇した。朝の6時には1297ウォンとソロウォンを離脱。月末が近づく中、今日は1300防衛となるのか。中々判断が難しいところだ。
おそらく韓銀の狙いは1300奪還だろう。月末に、1200台か1300台では全然、印象が異なる。最もそれをヘッジファンドが許すかどうかは別問題だ。米利上げの終わりが見えてきた今、ウォンの行方はどうなるかといったところだ。
では、開幕から見ていこう。
スタートは1297.50。
それではチャートをどうぞ。
開幕は1297。ここからウォンはいきなり昇龍拳で1300を目指す展開。ところが1299ウォンまで下がるといきなりの超韓銀砲が炸裂。ずどーん。
その威力は凄まじい。一気に1293ウォンまで上げた。しかし、その後はヘッジファンドはすぐさま反撃だ。12時頃には1297ウォンに推移して、結局、スタート値まで押し戻される。そして、韓銀砲はその一発のみ立ったようで、その後はフルボッコとなった。
結果は1298.8。2.7ウォン高。なんとかソロウォンを離脱を果たす。でも、この数値だと時間外で戻ってくるよな。
■2023年3月28日の韓国証券市場
コスダック指数 5.82ポイント、上昇、 833.51、(終値)
総合株価指数 25.72ポイント、上昇、 2434.94、(終値)
ウォン・ドル相場 2.7ウォン高 1298.8、(終値)
■投資主体別売買動向
23.03.28 | -2,794 | -428 | 3,230 |
個人が2794億で、売り。外国人が428億で、売り。機関が3230億で、買い。
個人と外国人が売り。機関が買いと。
■韓国債と社債の利回り
韓国債の長期金利はプラス。会社債の金利もプラス。これは米国債10年利回りが3.560まで上がっているのでその影響だ。
■日経平均とTOPIX
日経平均は27,518円25銭。プラス41円38銭。TOPIXは1,966.67。プラス4.83ポイント。
小幅に反発した感じか。
■ドル円
朝の7時は131.534。そこから円は上昇していく展開。なんと14時17分に130.500まで到達。しかし、そこから急に売られていく。18時前には131.138となっている。
■気になるニュース
今回のニュースは今月に入って米シリコンバレー銀行の軽輩破綻から起きた金融危機がどれだけ銀行株に襲いかかったのか。どうやらアメリカの銀行株が約30%急落して、韓国でも一部金融・証券株も10%以上下落していたようだ。では、記事を引用しよう。
米シリコンバレー銀行(SVB)破綻の余波で内外の金融市場は薄氷の上に置かれた。米国銀行株が約30%急落し、韓国の一部金融・証券株も10%以上下落したことがわかった。
ブルームバーグが26日に伝えたところによると、1日から24日まで米国株式市場で主要銀行株を集めたKBWナスダック銀行指数は28.3%下落した。米中小地方銀行株式を主に編入したiシェアーズ米地方銀行上場指数ファンド(IAT)は31.84%下落した。破綻危機説に包まれたシリコンバレーのファーストリパブリックバンクの株価も1日の122.5ドルから24日には12.36ドルと89.91%急落した。バンク・オブ・アメリカが20.5%、シティーグループが16.29%、モルガン・スタンレーが12.72%など大手銀行の株価も10%以上下落した。
米国発の銀行業界危機の懸念は韓国の金融市場にも影響を及ぼした。韓国取引所によると今月2日から24日まで金融持ち株会社と銀行9銘柄を編入したKRX銀行指数と証券14銘柄を編入したKRX証券指数はともに9.46%下落した。DGB金融持ち株が12.66%、ハナ金融持ち株が11.12%、新韓持ち株が11.07%など一部銀行の株価は10%以上下落した。証券会社では韓国金融持ち株が11.94%、メリッツ証券が11.75%、元大証券が11.39%と10%以上の下落傾向を見せた。
サムスン証券のチョン・ミョンジ投資戦略チーム長は「流動性危機に陥る米国の銀行と韓国の銀行のビジネス構造の違いのためリスクが転移する可能性は小さいが、業種リスクが浮上して株価が下落した。銀行株の反騰は当分容易ではないだろう」と話した。
https://japanese.joins.com/JArticle/302511?servcode=300§code=310
米国や欧州の銀行株が売られるのはわかるんだが、なんで韓国の銀行株が10%も落ちているんだ。韓国の銀行の経営は安定していたはずなんだが。なんか知らないリスクでも実は存在しているのか。今日、本編で取りあげた商業不動産の貸付が漕げるというリスク売りか。しかし、まだ金融危機は終わってないのだ。
朝に、超韓銀砲を連射して、1300脱出を試みたが、やはり無駄な抵抗に過ぎなかった。
新宿会計士さんのHPをみていたら、2023年1~2月の韓国の最大貿易赤字国は中ゴキになっている(石炭と天然ガスでオーストラリアが1番かと思っていた)。しかも、韓国は貿易高上位10ヵ国のうち、じつに8ヵ国に対して貿易赤字に転落している。もう、二度と対中貿易が黒字に転換する可能性はまったくない。
米韓の金利差が2%になったら韓国経済は崩壊する(と勝手に予想して、)と期待していたが、FOMC議事録から、このままでは1.75%が上限になる可能性が高いと思いきや、可能性はある。借金で首が回らず、資金難になっている状況で、韓銀が、ウォンを大量に刷って市場にばら撒き、政策金利を0.25%下げる「自爆スウィッチ」を押せば、金利差が2%となる。もしかすると、昨年の貿易赤字を突破する6月に禁断のボタンに手を掛けるかもしれない。