韓国証券市場 さて、今日の22時半頃に米CPIが発表される。市場はインフレが鈍化するという見方が多く、わりと楽観視されて株も上昇しているが、蓋を開けてみないとどうなるかわからないのが数値というものだ。
それで、ブルームバーグのCPIの鈍化予想(JPモルガン・チェースのセールス・トレーディングデス)があるのでこれを見ておくと
CPIの伸びが6.4-6.6%だった場合、S&P500種株価指数は同日の取引で1.5-2%上昇すると予測。インフレ率が6.4%未満となる確率を20%とし、S&P500種はその場合、3-3.5%上昇すると予測。3月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合について、引き締めサイクルの停止見通しが織り込まれるようになるのは、インフレ率が4.5-5%を下回った場合のみだとしている。
つまり、CPIの伸びが6.4~6.6%辺りの市場予想が65%と。まあ、7%はさすがに切りそうだよな。でも、6.4%まで落ちるのか。確かにどうなるかわからないが、これによって市場の動きが大きく変わると。
ウォンも大きく動くかも知れないので注目だ。
それでは開幕から見ていこう
スタート値は1242.33。
では、チャートをどうぞ。
スタート値は1242.そこからウォンは今日も売られる展開だが、9時半頃の1246ウォンでストップ。そこから激しくもみ合うもお昼頃に1243ウォンまで上昇。その後、反発を受けるがどちらもCPI発表前で様子見だ。大きくは仕掛けてこない。
結果は1245.8。0.4ウォン高となった。コスピもコスダックも少し上がっておしまい。まあ、様子見だからな。
時間外でも似たような動きだ。
■2023年1月12日の韓国証券市場
コスダック指数 1.05ポイント、上昇、 710.82、(終値)
総合株価指数 5.57ポイント、上昇、 2365.10、(終値)
ウォン・ドル相場 0.4ウォン高 1245.8、(終値)
■投資主体別売買動向
.01.12 | -489 | 4,843 | -4,371 |
個人が489億で、売り。外国人が4843億で、買い。機関が4371億で。売り。
個人と機関が売り。外国人が買い。
■韓国債と社債の利回り
会社債(AA-、無保証3年) | 4.730 | マイナス0.054 | ||||
会社債(BBB-、無保証3年) | 10.800 | マイナス0.026 | ||||
CD(91日) | 3.870 | マイナス0.010 | ||||
CP(91日) | 4.870 | マイナス0.030 |
まあ、全体的には下がり傾向だが、米CPI発表前のデータなので、大事なのは明日以降だ。しかし、会社債やCDとCPの金利は下がってきてるが、未だに高いままだ。レゴランド不渡りから数ヶ月は経過しているのだが。まだ債券市場の混乱はおさまってないと。
■日経平均とTOPIX
日経平均は26,449円82銭。TOPIXは1,908.18。プラス6.93ポイント。
ドル円は131.022。これはだいぶ円が高くなってるな。どうやら日銀が再び政策修正に踏み切るという観測がでているようだ。日本のCPIも上がっているからな。そろそろインフレ警戒に動いて金利を上げてもおかしくないと。
■気になるニュース
今回のニュースは訪日する中国人観光客がコロナ対策日本の医薬品を買い占めてる問題で、日本政府が動き出した。どうやら薬局やドラッグストアなどで解熱鎮痛剤の1人当たり購入量を制限したという。では、記事を引用しよう。
日本で新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)関連薬品の品薄が懸念され、日本政府が薬局やドラッグストアなどで解熱鎮痛剤の1人当たり購入量を制限し、大量購入を防ぐように買い占め防止対策作りを指示したと、日本経済新聞が11日付で報じた。最近、日本を訪問した中国人観光客の「爆買い」を防ぐための措置だという解釈も出ている。
厚生労働省は先月末、日本薬剤師会など関連団体に連絡し、このような内容が盛り込まれた買い占め防止対策を伝えた。また、販売量制限とともに医薬品の転売が法律違反に該当する可能性があるという内容も店内に掲示するように求めた。
現在、日本では一日の新規感染者が20万人に達し、解熱剤など新型コロナ関連薬品の品薄が懸念されている。
また、中国でも新型コロナの患者が爆発的に増え、日本を訪問した中国人観光客が解熱剤などを爆買いすることを防ぐための日本政府の措置だという見方も出ている。
https://japanese.joins.com/JArticle/299836
まあ、これは当然の処置だよな。中国人の転売目的で買い占められて、日本の医薬品がなくなれば数年前のマスク惨事みたいなことになりかねない。中国で人気のパブロンゴールドだって品薄になると困るのは日本人である。
韓国の10日で貿易赤字は62億7000万ドルで、半導体輸出額は1年前より29.5%急減し、対中輸出額は前年同期比23.7%減ったらしい。10日間にしては、赤字額が多いので、年間赤字500億ドル突破を避けるために、2022年の3月でも行った、貿易黒字にするためい輸入額の一部の翌月への付け替えをやったと思われる。このままの勢いが続けば、年間の貿易赤字は600億ドルを軽く突破しそう。GDPを押し上げてきた借金による住宅購入もできなくなり、予想をはるかに超えるGDP減少も現実的になった。韓国が、来年下半期からオンショアの外為市場の取引時間を延長するとともに、オフショア投資家の市場参加を容認する計画らしい。そんなことすると、韓国お得意の為替介入の効果が薄れるだけなのに。来年下半期以降は、1ドル、2000ウォン超の相場がニューノーマルになるかも。