韓国物価 7月消費者物価上昇率6.3%…通貨危機以来23年8カ月ぶり最高

韓国物価 韓国の期待インフレが4.7%。生産者物価が9.9%。だから、管理人は7月の消費者物価が6%超えてくるのは確実と断言したが、予想通り、6.3%という高い上昇率となった。しかも、この高物価はアジア通貨危機来23年8ヶ月ぶり最高である。

韓国経済危機の深刻度はリーマンを超えて、アジア通貨危機レベルに近づこうとしている。管理人はそう判断している。もちろん、アジア通貨危機みたいなことは起きてない。では、前置きはこれぐらいにして詳しく見ていこうか。

先月の消費者物価指数は108.74(2020=100)で前年同月比で6.3%急騰した。これは1998年11月(6.8%)以来の最高水準。6月の消費者物価が6.0%上昇し、23年7カ月ぶりに最高値となったのに続き、また上昇幅を拡大した。消費者物価上昇率が2カ月連続で6%以上となったのは1998年10月(7.2%)、11月(6.8%)以来23年8カ月ぶり。

記録とは塗り替えていくものだ。昨日、管理人は最新の韓国貿易について取り上げたが、7月は46億7000万ドルの赤字。しかも、4ヶ月連続の貿易赤字で累計150億ドルの赤字。さらに対中貿易が3ヶ月連続の赤字というのもあり、これが30年ぶりだった。では、品目別はどうなのか。

品目別に工業製品と個人サービスが物価上昇を牽引した。工業製品の場合、加工食品が8.2%、石油類が35.1%など上昇率は8.9%となった。ただ、石油類は今年に入って初めて前月(39.6%)に比べ上昇幅が縮小した。

石油類の上昇幅が今年に入って初めて前月に比べて縮小。これは原油価格が少し下がった影響だろうな。ただ、昨日からペロシ下院議長が台湾を訪問したことで、中国が猛反発して報復示唆。「台湾有事」というものが発生している。まさに一触即発の状態である。もっとも、中国ができるのはせいぜい中国の戦闘機が台湾海峡を横断するぐらいみたいだが。

しかも、これに関連してなのか。ウォンが面白い動きをしているので、朝の7時過ぎたらウォンニャス速報を作成する予定だ。

農畜水産物は7.1%上昇し、特に野菜類が25.%急騰した。先月の公共料金引き上げで電気・ガス・水道も15.7%上昇し、前月(9.6%)より上昇幅を拡大した。個人サービスは6.0%上昇し、1998年4月(6.6%)以来の最高上昇率となった。

外食が8.4%、外食以外の個人サービスが4.3%それぞれ上昇した。よく購入される品目を中心に構成されて体感物価に近い生活物価指数は7.9%上昇した。物価の基調的な流れを表すコア物価指数の上昇率は4.5%だった。

ちょっと長くなったが一気に見ていく。さて、数値の%だけを追ってもわかりにくいので、具体的に何が上がっているかを見ていこう。やはり、こういうのは韓国経済新聞が詳しい。中央日報の日本語版は簡略しすぎだ。

類例のない猛暑に農·畜·水産物物価も大きく跳ね上がった。白菜(72.7%)、きゅうり(73.0%)、サンチュ(63.1%)など野菜価格が急騰し、豚肉(9.9%)、輸入牛肉(24.7%)など畜産物も価格が急騰した。さらに、電気料金(18.2%)、都市ガス(18.3%)などの基礎エネルギー価格やチキン(11.4%)、刺身(10.4%)などの外食街も大幅に上昇した。

猛暑と梅雨で白菜、キュウリ、サンチュ(レタス)などの価格が急騰と。さらに豚肉、輸入牛肉など。電気料金の値上げで、電気·ガス·水道物価上昇率は2010年、統計作成以後最大の15.7%に達した。チキンや刺身なども値上げと。そりゃ外食も8.4%も上がるよな。外食価格の上昇率は1992年10月(8.8%)以来、約30年ぶりの最高値という。では、生活者物価指数を見ておこう。

消費者がよく購入する品目を中心に構成された生活物価指数は7.9%上昇し、1998年11月(10.4%)以来、最高値を記録した。物価の基調的な流れを示す根源物価(農産物·石油類を除く)の上昇率は4.5%で、2009年3月(4.5%)以来最も高かった。韓国銀行のイ·ソクファン副総裁補は「期待インフレが高まった中で原油高持続、需要関連物価圧力増大などで消費者物価は当分6%を上回る上昇傾向を継続するものと予想される」と話した。 

何だろうな、もう、物価指数はアジア通貨危機以来ばっかりだ。生活物価指数も、1998年11月(10.4%)以来最も高い上昇率という。このような6%台のインフレが凄まじい勢いで値上げラッシュを発生させているが、問題は0.5%と過去最大の利上げをしても、インフレが収まっていないどころか、逆に進行していることだ。

もちろん、すぐに利上げ効果が発生するわけではないが、それでも、1年で金利を2.25%まで上げていても、インフレが持続するのは相当、苦しい状況だろう。しかも、当分は6%を上回る上昇傾向とか。一体何が原因なのか。簡単だ。1300ウォンだ。ウォン安が韓国の輸入物価を押し上げる。どこまで比例関係があるかは知らないが、1300ウォンがニューノーマルとなるなら、物価上昇6%台維持は固いと見ている。

因みに日本の悪い円安とやらを大層心配してくれた日本のメディアはウォンの数値は依然としてソロウォンなのに、ここのところ、円が130円台をわりそうなのを見てどんな気持ちなんですか?そもそも、唯一利上げもしていない日本で、なぜ、円安が止まったかを是非とも、教えてください。

きっと、もの凄い理由があるんですよね?日本経済が悪い円安で没落するて最高に喜んでるような記事でしたけど。悪い円安が止まって良かったと書いてくれるんですよね?

管理人は円安で輸出競争力を伸ばして上方修正するであろうと期待される輸出企業が日経平均を上げているから、円が買われているのだとおもう。さらに日本の最低賃金が過去最大の31円上昇で961円ある。バイトしている子は嬉しいだろうな。930円から約3%ぐらいか。

管理人なんて十数年前、学生の頃にコンビニでバイトしていたこともあったが、あの時、最低時給は680円だったものな。管理人のバイト代は1時間720円ぐらいだった。安い時給でこき使われていたが、今では普通に900円台だ。それが31円あがるなら、実際、1時間に1000円ぐらいは超えてくるんじゃないか。デフレから脱却して、2%台の物価上昇で31円もあがったわけだ。

ああ、でも、韓国さんも最低賃金は来年5%も上がりましたけ。日本より上がっているじゃないですか。ええ?でも、物価上昇は日本の約3倍ですけどね。赤い彗星ですか。普通に考えてこのインフレなら、最低賃金を10%以上は上げないとだめだろうな。でも、ムン君が一度に上げすぎたから、最低賃金がインフレにまったく追いついてない。

他にも、1ヶ月前は26000円ぐらいだった日経平均が27500円まで上がっている。もちろん、米経済の失速や景気後退懸念でダウが下がり、ドルが売られたという理由もあるだろうが、ここに来て円とウォンの動きが乖離してきた。管理人は以前に述べた「日本の一人勝ち」がこのまま上手く行くかはまだわからないが、予想通りに動いていると。でも、ウォンは安いまま定着している。

日本の円が1円動く意味は、大体10ウォン動くことと同義なので、円が139円から131円となるなら、80ウォンぐらいウォン高になった計算だ。でも、実際はどうだ。ウォンは1300から抜け出せない。しかも、毎月6%上回る物価上昇が少なくとも数ヶ月は続く。管理人は秋以降でインフレピークだと予測している。下手したら年内は6%台かもしれないが。

いくらコスト・プッシュ・インフレでもここまで毎回、利上げすれば物価は下がるだろう。では、韓国政府はどう見ているのか。

韓国政府は、物価上昇の頂点を、旧盆連休以降の9月末~10月初めと予想している。秋慶鎬(チュ・ギョンホ)副首相兼企画財政相は1日、国会業務報告で「現在の原油価格の流れと色々な状況を見れば9月末または遅くとも10月程度が物価頂点になるのではないかと考える」と話した。

韓国政府は物価上昇のピークは9月末ー10月初めと予想していると。原油価格高騰が一番の理由だから、下落すれば物価は下がるだろうが、管理人は11月、12月と寒くなっていけばまたエネルギー需要が増えると思うんだよな。しかも、今年は夏がメチャクチャ暑そうだからな。夏が猛暑なら。冬も極寒かもしれない。

逆に言えば、年内6%の高物価を維持すれば、季節性で1月、2月も継続する恐れがあるてことだ。しかし、原油価格動向がどう動くかは投機マネーなのでわからない。ウクライナ戦争だっていつ終わるかわからない。だから、韓国政府も予防線を張っている。

しかし、まだ不確実性が大きい状況だ。秋副首相は、物価が頂点となる展望と関連して「ロシア問題などで原油価格が反騰、暴騰したり穀物、サプライチェーン需給の隘路が現在の状態よりさらに悪くならないという対外的要件が前提」と話した。多様な対外要因が安定的な流れを取り戻してこそ物価が9月末~10月初めに折れることができるということだ。

ですよね。でも、それはただの楽観論じゃね?自分らどうにもできないので神頼みと何も変わらない。既にできる限りの物価対策をしているものな。

韓国政府はまた、今後少なくとも3~4か月間は6%以上の高物価が続くと見ている。統計庁のオ·ウンソン経済動向統計審議官は「現在の予測では年間物価上昇率が5%は越えるだろう」と話した。物価上昇の勢いが続き、韓銀の金利引き上げ基調もしばらく続く見通しだ。 韓銀のイ·ファンソク副総裁補は、「7月の消費者物価は先月の金融通貨委員会(7月13日)の予想に合致する水準だ」とし、「物価上昇の速度は上半期に比べてやや緩やかになったが、高い上昇傾向が続いている」と述べた。

うん、そりゃ6.0%が、6.3%になったのなら、0.3%上昇だから「やや緩やか」と表現してもおかしくはない。でも、韓国政府ができる限りの物価対策をした結果だろう?輸入豚肉の完全ゼロにして、油類税も大幅に引き下げて、クーポンも配った。

まさか、このままバラマキ、減税、徳政令をずっとやっていくつもりなのか。別に構わんが、今度は国家財政危機となり、最後は大増税するしかなくなるぞ。

韓国の7月の消費者物価上昇率が6%を大きく超え、23年8カ月ぶりに最高水準となった。原油価格下落の影響で石油類などの上昇幅は縮小したが、外食などの個人サービスと農畜水産物の価格上昇幅が拡大し、前月の上昇率(6.0%)を上回った。

統計庁が2日に発表した「7月の消費者物価動向」によると、先月の消費者物価指数は108.74(2020=100)で前年同月比で6.3%急騰した。これは1998年11月(6.8%)以来の最高水準。6月の消費者物価が6.0%上昇し、23年7カ月ぶりに最高値となったのに続き、また上昇幅を拡大した。消費者物価上昇率が2カ月連続で6%以上となったのは1998年10月(7.2%)、11月(6.8%)以来23年8カ月ぶり。

品目別に工業製品と個人サービスが物価上昇を牽引した。工業製品の場合、加工食品が8.2%、石油類が35.1%など上昇率は8.9%となった。ただ、石油類は今年に入って初めて前月(39.6%)に比べ上昇幅が縮小した。

農畜水産物は7.1%上昇し、特に野菜類が25.%急騰した。先月の公共料金引き上げで電気・ガス・水道も15.7%上昇し、前月(9.6%)より上昇幅を拡大した。

個人サービスは6.0%上昇し、1998年4月(6.6%)以来の最高上昇率となった。外食が8.4%、外食以外の個人サービスが4.3%それぞれ上昇した。

よく購入される品目を中心に構成されて体感物価に近い生活物価指数は7.9%上昇した。物価の基調的な流れを表すコア物価指数の上昇率は4.5%だった。

https://japanese.joins.com/JArticle/293867?servcode=300&sectcode=300
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ライダイハン
2022年8月3日 13:50

韓国の外貨準備高が発表され、前月よりも3.3億ドル増加したが、その理由が面白く「その他通貨の外貨資産の米ドル換算額の減少などにもかかわらず、外貨資産の運用収益、金融機関の外貨預金などが増加した」とのこと。「金融機関の外貨預金」が増えて、なぜ、韓銀の外貨が増えることになるのか?もしかして、企業や個人が所有するドル建ての外貨預金残高を「韓国の外貨準備高」に加えたということのかな?韓国は、何かを捏造したとき、とりあえず上辺だけの直ぐにばれる嘘をつくが、今回もまたやってしまったのか。マーケが知れば、ウォン売りを加速させることになるだけなのに。

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