韓国金利 米国の高インフレが持続する中、アメリカのFRBが22年ぶりにFF金利を0.5%の利上げに踏み切った。これによって韓国経済危機はますます深刻化する未来が確実視となった。これは、今まで、管理人がサイトや動画で米金利動向を取り上げていた「未来予測」がそのまま最悪なシナリオを描いて動き出したてこと。
最悪なシナリオとは何か。米韓の金利差が逆転することだ。最初に説明しておくが、韓国は先進国ではないので、アメリカとの金利差が外国人の投資に大きく影響を与える。そして、最低限維持しなければいけないのが米韓1%差なのだ。
これができない場合、むしろ、アメリカとの金利差が逆転などすれば外資は一斉に撤退する。ええ?どうしてかて?韓国に投資する魅力が消えるからだ。だから、ここでもう一度、「ドルキャリー」について解説しておこう。
ドルキャリーというのは、アメリカが低金利で、韓国などの新興国が高い金利の時、その金利差を利用して利益を得る方法だ。まず、低金利のアメリカからドルを調達する。そして、高金利の新興国に投資するわけだ。これなら金利差が確実に儲かる。昨年、コロナ禍でアメリカの金利は0%に近かったが、それを2回の利上げで0.75~1%まであがった。
そして、6月に0.5%、7月に0.5%あげるなら、もう、1.75~2%になる。こうなってくると、各国は金利を引き上げざて対抗せざるを得ないのだ。なぜなら、アメリカに投資が戻っていくから。アメリカより金利が高いなら、ドルキャリーの逆流は起きにくいが、それでも僅かな差なら、新興国のリスク回避で引き上げてくるので、やはり、金利差が大事だ。理想は金利差が高い方がいい。
だから、各国はアメリカの利上げ加速に恐怖している。それは韓国でも例外ではない。なら、金利を上げればいいじゃないかと突っ込みがあるかもしれない。でも、あらゆる経済活動において金利というのは深く影響するのだ。
そして、一番の金利を上げにくい理由は借金が増加するから。そもそも、金利を上げていけば資金繰りに厳しい韓国の中小零細企業、自営業が一気に破綻していく。なぜなら、金を借りるにしても金利が高くなれば支払う利息が増えるから。家計債務の利息も増えるので、同時に消費停滞も起こりうる。ただでさえ、物価高騰&値上げラッシュで消費が落ち込んでるところに、金利の引き上げは韓国経済にとって厳しい状態を自ら作り出す。
ところがだ。上で解説したとおり、アメリカは待ってくれないんだ。既に韓国経済が2021年でピークを迎えていて、景気後退局面にはいっている。本来は金利を引き下げるのがセオリーだ。しかし、韓国銀行は金利を引き上げた。米国の金利差を維持したいからだ。
セオリーを無視した真逆な動きは当然、逆効果となる。それは最初から誰でもわかっていることだ。例えるなら、豪雨が続いてダムにたまっている水が限界を超えたら、セオリー通りなら、ダムが止めていた水を川に放流するわけだ。でなければダムが決壊するから。
だから、景気後退局面に利上げなんていう行為は、豪雨でダムが決壊するのを放置するのと同じレベルで本来はあり得ないのだ。でも、世の中、あり得ないことを選択する理由が出てくる。それが米韓の金利差だ。では、前置きはこれぐらいにして今回の記事を見ていこう。
韓銀が5月の金通委で利上げしてもベビーステップ(0.25%ポイント引き上げ)にとどまればビッグステップを踏むFRBを引き離すのは容易ではない。米国が6月と7月ビッグステップを踏み、残りの9月・11月・12月の会議のたびに0.25%ポイントずつ利上げすれば、今年末の米国の政策金利は年2.5~2.75%水準になる。
韓国にとって恐れていた最悪のシナリオが動き出し、それに対応するにはあまりにも時間が残されていない。つまり、韓国は5月に利上げを行うかどうかの決断を迫られる。そして、利上げするなら、0.25%なのか。または0.5%なのか。金利差を考えるなら、当然、後者になるわけだが、景気後退局面で0.5%の利上げなんて、借金で苦しんでる韓国人をますます窮地に追いやる。
もし韓銀が残り5回の金通委(5月・7月・8月・10月・11月)で毎回0.25%ポイントずつ休まず利上げしても今年末の政策金利は年2.75%で米国と金利の上段が同じになる。このような状況の中、米国が9月と11月、12月にビッグステップを一度以上踏むか、韓銀が残りの金通委で利上げをしなければ韓国と米国の金利は逆転する。
アメリカの金利差を逆転しないように利上げするにしても、金利差はどんどん縮小していく。韓国経済にとって新しい注目ポイントが示されたてことだ。これが全て年内に起こりうる最悪のシナリオである。
だから、今年の韓国経済は10年に1度あるか、ないかのレベルで非常に面白い。これは経済的な視点からである。利上げをどうするのか。世界中の経済学者が韓国の選択する「道」に興味津々である。
韓米間の政策金利が縮まるか逆転すれば、ウォン安(為替レート上昇)がさらに進む恐れがある。国内に入ってきた資金が抜け出て、ウォンを売ってドルを買うためウォン価値の下落を招きかねないからだ。ウォン安が進めばドル建てで購入している原油価格や輸入品がさらに高くなることになり、消費者物価を押し上げることになる。
既に外資撤退は昨年から始まっているので、今更の指摘なのだが、今の1270のウォン安は韓国内から外国人の投資が引き上げられて、ウォンを売って市場でドルに変換するためにウォン安である。そもそも、今の1270ウォンですら、原油価格や輸入品をドルで買うのはきついだろう。当然、輸入物価を引き上げて、消費者物価も上がる。でも、韓国は金利を引き上げるのは難しい。
それでも韓銀がビッグステップを踏むのは容易ではないという意見が多い。最も大きな障害物は家計負債だ。韓銀によると、家計負債は昨年末基準で1862兆ウォンまでふくれあがった。利上げを行う場合、家計の利子負担が大きくなる。
これはさっき解説したとおりだ。
現代経済研究院のチュ・ウォン経済研究室長は「5月と7月の消費と輸出が堅調なら韓銀もビッグステップを踏む条件が整うが、現実的に容易ではない」とし「家計負債が増えすぎたうえに景気低迷などの副作用が小さくないためだ」と説明した。
これは難しいな。韓国が0.5%を一度にあげるのか。5月と7月の消費と輸出が堅調ならと引き上げる。今の管理人の予測だと5月もウクライナ戦争は続いている。韓国の物価上昇もそう。だから、5月の消費が回復するとは到底、言い切れない。貿易赤字が継続する恐れさえある。7月についてはまだわからないな。ウクライナ戦争、中国オミクロン株流行のこの変数は大きすぎてどうしても読めない。
ただ高騰する物価がビッグステップの変数になる場合もある。ソウル大学経済学のアン・ドンヒョン教授は「FRBがビッグステップを続ける場合、韓銀もベビーステップを守りつづけることはできない」としながら「ビッグステップで物価上昇期待心理を確実に抑えた後、状況を見て追加引き上げについて決めるのも悪い選択肢ではない」と述べた。
一般的に金利引き上げは物価上昇を抑える効果がある。だから、アメリカもセオリー通りにやっている。韓国も金利を引き上げれば物価上昇はおさまる「可能性」がある。そう、これは可能性なんだ。なぜなら、金利を引き上げれば借金が増加するので消費が落ち込み、景気が後退していく。
あと、ここには書いてないが金利を段階的にあげていくと、韓国の国債金利が上昇して、国債価格が暴落していくのもわりと注目だ。
なんだよ。あげても、さげても、そのままでも全部ダメじゃないか。そうなのだ。だから、ベストやベターな選択などない。あるのはリスクを伴う選択肢のみ。どれを選ぶかは韓銀の自由だ。管理人は何度も無理ゲーだと述べている。
それなのに、昨日、紹介した韓国政府の楽観論では「米金利の影響はほぼないニダ」だ。詳しい解説は動画で確認すればいいが、その3つの根拠が面白いのであげておこう。
政府は▼低い株価水準▼肯定的な成長見通し▼高い信用格付けおよび外貨準備高--の3つを自信の背景に挙げた。
管理人の予測だと、この荒唐無稽な3つの楽観論は金利を引き上げないなら全て覆されていく。米金利差の縮小によってな。韓国政府の楽観論が勝つか。管理人の予測が勝つのか。それを数年後にわかるだろう。
でも、金利を引き上げれば借金増で韓国の中小企業や自営業がどのみち連鎖破綻する。どっちに転んでも。悪い結果にしかならないのが、レジェンド、ムン君がユン氏に託した最高のプレゼントというわけだ。明日、就任するのに最初から崖っぷち状態で始まる。お手並み拝見といったところだ。
管理人は今日か明日にユン氏の就任前、ウォンを韓銀砲であげてくると予測しているが、果たしてどうなるのか。いや、あげないと1270はまずいからな。韓国経済のニュースを動画で解説しながら、ウォンニャス速報でリアルの動きを見る。これ、最高じゃないですか?ええ?管理人だけだって?はい、そうです。
韓国と米国の政策金利追撃戦に火がついた。米連邦準備制度理事会(FRB)が22年ぶりにビッグステップ(政策金利0.5%ポイント引き上げ)を踏み、韓国と米国の金利の差が急速に狭まっている。
米国が緊縮の歩幅を大きくしたことから、韓銀が今月26日の金融通貨委員会で政策金利を上げる見通しは濃厚となった。
物価と同じくらい韓銀を利上げ側に傾かせるのは韓米間の縮まる金利差だ。ジェローム・パウエルFRB議長はこの日の記者会見で「今後何回の会議で0.5%ポイントずつ金利を引き上げることに対する広範囲の共感があった」と述べた。
パウエル議長の言葉のようにFRBが6月と7月の二度にわたりビッグステップを踏むことになれば、韓米間の政策金利は逆転する可能性がある。特に韓銀が5月の金通委で金利を凍結してFRBが6月のFOMCで0.5%ポイントを引き上げれば、来月から韓米の政策金利は上段(1.5%)が同じになる。韓国は6月には政策金利を決める金通委が開かれない。
韓銀が5月の金通委で利上げしてもベビーステップ(0.25%ポイント引き上げ)にとどまればビッグステップを踏むFRBを引き離すのは容易ではない。米国が6月と7月ビッグステップを踏み、残りの9月・11月・12月の会議のたびに0.25%ポイントずつ利上げすれば、今年末の米国の政策金利は年2.5~2.75%水準になる。
もし韓銀が残り5回の金通委(5月・7月・8月・10月・11月)で毎回0.25%ポイントずつ休まず利上げしても今年末の政策金利は年2.75%で米国と金利の上段が同じになる。このような状況の中、米国が9月と11月、12月にビッグステップを一度以上踏むか、韓銀が残りの金通委で利上げをしなければ韓国と米国の金利は逆転する。
韓米間の政策金利が縮まるか逆転すれば、ウォン安(為替レート上昇)がさらに進む恐れがある。国内に入ってきた資金が抜け出て、ウォンを売ってドルを買うためウォン価値の下落を招きかねないからだ。ウォン安が進めばドル建てで購入している原油価格や輸入品がさらに高くなることになり、消費者物価を押し上げることになる。
金融統制委員も米国と縮まる金利差に負担を感じている。3日に公開された4月金通委会議録によると、ある金融統制委員は「FRBの通貨政策正常化過程が1・2カ月前に予想していたものよりもペースが速く調整幅が大きくなる可能性があり注意を注がなければならない」と話していた。
それでも韓銀がビッグステップを踏むのは容易ではないという意見が多い。最も大きな障害物は家計負債だ。韓銀によると、家計負債は昨年末基準で1862兆ウォンまでふくれあがった。利上げを行う場合、家計の利子負担が大きくなる。
現代経済研究院のチュ・ウォン経済研究室長は「5月と7月の消費と輸出が堅調なら韓銀もビッグステップを踏む条件が整うが、現実的に容易ではない」とし「家計負債が増えすぎたうえに景気低迷などの副作用が小さくないためだ」と説明した。
ただ高騰する物価がビッグステップの変数になる場合もある。ソウル大学経済学のアン・ドンヒョン教授は「FRBがビッグステップを続ける場合、韓銀もベビーステップを守りつづけることはできない」としながら「ビッグステップで物価上昇期待心理を確実に抑えた後、状況を見て追加引き上げについて決めるのも悪い選択肢ではない」と述べた。
https://japanese.joins.com/JArticle/290745?servcode=300§code=340
月曜日の開始から、USD/KRWは1,275を超えてまだまだ下がりそう
KOSPIは2,600に向かってずんずん進む
新大統領へのお祝いだなw
今週も楽しめそう
ハニートラップによる接待やサブプライムローンのように大金を格付け会社支払って保った国債の格付けが、いつまでもつかが見もの。米韓で国債金利が逆転し、政策金利差がなくなり、ユン君が公約通りにばらまきを行えば、さすがの格付け会社も黙ってはいない。