韓国経済 日本でも原材料価格の高騰でポテトチップスの値上げ、パンの値上げ、コーヒーの値上げなどが発生しているが。韓国でも例外ではない。韓国の10月の消費者物価が3.2%に上昇した。しかも、9年9ヶ月ぶりの最高値。これは、どう見てもスタグフの傾向である。
それで読みにくいのでまずは整理する。
■生活物価指数は前年同月比4.6%上昇し、生鮮食品指数は7.5%下落
1. 交通(1.4%)、住宅・水道・電気・燃料(0.6%)
2. 飲食・宿泊(0.4%)、家庭用品・家事サービス(0.8%)
3.衣類・靴(0.3%)、娯楽・文化(0.2%) 、 その他商品・サービス(0.1%)
4. 保健と通信、食料品・非酒類飲料はそれぞれ0.1%、0.4%、1.6%下落
■品目別(前年同月比)
卵(33.4%)、豚肉(12.2%)、国産牛肉(9.0%)、輸入牛肉(17.7%)、ニンニク(13.1%)
軽油(30.7%)、ガソリン(26.5%)など給油費
今年の4月から6ヶ月連続で2%上昇。その次は10月で3.2%。半年以上続いているので、まずはインフレであることはいうまでもない。ただ、今回は野菜の大きな価格上昇はなさそうだ。しかし、卵の価格は未だに3割以上、高いままだと。
経済的な視点では緩やかなインフレが望ましいわけだが、韓国の場合は物価が上がっても、家計債務が2045兆ウォンだったか。物価上昇は借金も増加させる。雇用の改善はできているのか。経済成長はどうなったのか。
2021年の韓国経済成長率は、2021年1~3月期(1.7%増)、4~6月期(0.8%増)、7~9月期(0.3%増)となっている。OECDは韓国の今年の経済成長率4%に上方修正したが、あと、3ヶ月で1.2%達成できるのか。まあ、政府ドーピングで、無理矢理、4%台にしてきそうだな。
7~9月の経済成長率が0.3%と少ないのが気になるが、雇用についてはどうなのか。まだ、10月の雇用はでてないので、10月13日のニュースになるが、韓国統計庁によると「9月の就業者数は2768万3000人と、1年前より67万1000人あまりが増加し、7年6か月ぶりに最大の増加幅を記録した」とある。
額面通りに読めば雇用は大幅改善しているのだが、昨年の9月は就業者数が39万2000人に激減した。つまり、大幅な激減時と比べて60万増えたとかホルホルしても、実態はたいした成果ではない。しかも、 公共行政・保健福祉就業者アルバイトが27万人。また、製造業の就業者数は3万7000人も減少した。
韓国経済の雇用を見る上で重要なのは製造業の就業者数である。しかし、その就業者数が37000人減少している時点で実態は政府ドーピングで高齢者の短期アルバイトを増やしただけと。
つまり、総合的には見れば、インフレではなくスタグフレーションってやつだ。スタグフレーションというのは物価上昇と景気停滞が同時に起きている現象のことをいう。韓国経済では良く頻繁に出てくる。
物価上昇が3.2%でも、雇用の質は改善されてないと。
先月の消費者物価が3.2%上昇し、9年9か月ぶりに最高値を記録した。景気回復で消費者心理が改善されているものの、グローバル供給網のボトルネックが続くことによるものと分析された。政府が物価安定対策に総力を尽くしているが、しばらくは物価上昇が続くものとみられ、懸念が高まっている。
2日統計庁が発表した10月の消費者物価動向によると、先月の消費者物価は前年同月比3.2%上昇した。ことし4月から6か月連続で2%の上昇幅を記録したことに続き、2012年月以来9年9か月ぶりに3%台に上昇した。
物価の基調的な流れを示す根源物価である農産物および石油類の除外指数は、前年同月比2.8%上昇し、2012年1月以来9年9か月ぶりに最大幅で上昇した。 経済協力開発機構(OECD)比較水準である食料品およびエネルギー除外指数は同期間2.4%上昇した。
体感物価を示す生活物価指数は前年同月比4.6%上昇し、生鮮食品指数は7.5%下落した。支出目的別では、交通(1.4%)、住宅・水道・電気・燃料(0.6%)、飲食・宿泊(0.4%)、家庭用品・家事サービス(0.8%)、衣類・靴(0.3%)、娯楽・文化(0.2%)、その他商品・サービス(0.1%)などが前月と比べ上昇した。保健と通信、食料品・非酒類飲料はそれぞれ0.1%、0.4%、1.6%下落した。
主な品目別では、卵が前年同月比33.4%上昇した。豚肉(12.2%)、国産牛肉(9.0%)、輸入牛肉(17.7%)、ニンニク(13.1%)も上昇幅が大きかった。軽油(30.7%)、ガソリン(26.5%)など給油費も大きく上昇した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b7b39abfed2ed0894c42ac04552649eb08c8408e
■ヤフーコメント反応
kpn
まだ米国FRBのテーパリングは始まってないですよ。
そして、韓国銀行の利上げも、まだまだこれから。
まだ始まってもいないのに大変だね。
ウォン安から、家計債務、政府債務が今後どうなるのか?
楽しみにしていますよ。
日本抜きで頑張ってください。
→そうだよな。実際、まだそこまで大きな動きは起きていない。
世の中不思議
文さんに成ってから色々と一番に成って良かったですね!
成果が出て来ています。
もうじきもっと凄い一番に成るかもね。
期待しています。
→今、世界的な原材料費高騰の流れを見ると今年の「冬」が辛いと思われる。
cdp*****
家計債務が多い中、消費者物価が上昇とはダブルパンチですね、
ここに株安・ウォン安・不動産安が来ると壊滅的ですね、
頑張って堪えてくれよ!
→今のところはどれも来てないな。ウォンも1181とギリギリで踏みとどまっている。
令和の風来坊
おいおい大丈夫か?
経済成長してないのに物価ばっか上がるなんでスタフレじゃないのかね。
→経済成長はしていますが、借金と政府ドーピングですからね。
aho*****
エネルギー資源上昇は、日本も他人事じゃないんだよね。
→だから、日本企業も値上げに入った・
mic*****
キムチは据え置きなのかな?良かったですね
→元々、あがってましたからね。野菜の価格は落ち着いたのかな。
■管理人の感想
韓国経済を見る上で重要なのは「貿易」「投資」「雇用」の3つである。今回は雇用について少し触れたが、あまり改善はないと。輸出は増えてるのはサムスン電子の業績を見ればわかる。なら、輸出は好調だろう。後は投資だな。
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2021年10月15日に「日本の底力!」と「韓国経済危機特集」のYOUTUBE版ができましたのでこちらのチャンネル登録もお願いします。
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韓国紙を見ていると「スタグフレーションである」という現実から目を背けているように見えますが。
韓国の場合、「出生率減」も大きな指標になってしまいますね。日本も少子高齢化に悩まされていますが、人口の母数が違うので、その苦痛は日本の数倍になると思われます。
[韓国は本当に人口減少で消滅するのだろうか?]https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=68599
あらゆるデータ予測の中で、人口予測ほど確実に当たる予測はありません。なぜなら、「20年後の20歳の人口」を知りたければその年の出征数をみれば当たるからです。「2750年には韓国が消滅する」らしいのですが、人口以前にその他の理由で消滅する可能性がありますよね。