韓国経済、韓国造船業界、また受注不振…現代重は目標の15%

記事要約:韓国の造船業界は昨年に復活の兆しが見られていたのだが、どうやらそう簡単に復活までは行かないようだ。今年に入って中国に船舶受注トップを明け渡すなど受注不振が続いているという。

しかも、現代重工業や大宇造船の労組が大宇造船買収に反対して違法なストライキを行っているようだ。力を合わせなければ難局を乗り切れないと経営側が判断したのに、それに労組が従わない。しかも、どちらもだ。いつもの韓国人らしいが。

>造船・海運市況分析機関クラークソンリサーチによると、今年1-4月のグローバル船舶発注量は769万CGT(標準貨物船換算トン数)だった。前年同期(1217万CGT)比で36.8%減少した。4月はさらに少ない。4月の発注量は121万CGTと、3月(288万CGT)に比べ半分以下に減少した。 

受注が段々と減っていると。しかも、これは韓国だけという。

>国別受注実績でも韓国の不振が目立つ。中国は今年に入って世界で発注された船舶(769万CGT)の半分に近い344万CGT(シェア45%)を受注した。昨年7年ぶりに中国を抜いて受注トップを取り戻した韓国は202万CGT(26%)で2位に落ちた。イタリアが111万CGT(14%)で2位、日本が71万CGT(9%)で4位だった。 

中国が1位で韓国が2位。そもそもダンピング営業をまだ続けているんだろう。実際,利益は出ているのか。

> 4月に発注された船舶の種類は鉄鉱石や石炭など原材料を運ぶバルク船が23隻で最も多かった。バルク船は低賃金を武器に中国造船会社が受注しやすい船舶だ。現代重工業、大宇造船海洋、サムスン重工業など韓国造船「ビッグ3」の受注が多い液化天然ガス(LNG)運搬船の発注は7隻にすぎなかった。クラークソンは米中貿易戦争や米国のイラン経済制裁などグローバル経済の不確実性増加を理由に今年のLNG運搬船発注予想値を55隻に下方修正した。クラークソンは昨年末、69隻と予想していた。 

世界的な造船需要が減っている背景に米中貿易戦争、イラン経済制裁などがあると。世界の主流はまだバルク船なのか。さて、ここから韓国の大手造船3社の内容になるのだが、現代重工業を中心に見ていく。

> 現代重工業(現代三湖重工業、現代尾浦造船含む)は25億ドル分を受注し、今年目標(159億ドル)のわずか15.7%だった。サムスン重工業は目標達成率がビッグ3のうち最も高い32.4%だが、受注金額は25億3000万ドルで現代重工業とほとんど差がない。大宇造船も25億ドル分を受注し、今年の目標(83億7000万ドル)の30%水準にとどまっている。 

既に5ヶ月経過しているのに現代重工業は今年の目標の15.7%しか達成してない。残り、7ヶ月で84.3%は絶望的だろう。韓国造船の受注が明らかに減っているわけだ。他は30%だが、そもそも目標受注額が少ない。

>こ れら造船3社の業績も下降している。昨年1兆248億ウォンの営業利益を出して「1兆クラブ」入りした大宇造船は、今年1-3月期の営業利益が1996億ウォンと、前年同期比33.2%減となった。サムスン重工業は1-3月期に333億ウォンの営業赤字を出した。2017年10-12月期から6期連続の赤字だ。1-3月期に黒字転換した現代重工業は営業利益が281億ウォンで、営業利益率は0.8%だった。 

2兆円規模の政府支援で営業利益が1兆248億ウォン。全然、足りないのだがこれでも復活とか述べていたんだよな。現代重工業は黒字になったそうだが、営業利益は0.8%と。だから、危機感を募らせて買収ということになるわけだ。でも、それも労組の反対で上手くいかないと。

> 目標達成が難しくなっている中、現代重工業の労働組合は大宇造船買収のための物的分割(法人分割)取り消しを要求し、先月16日からの部分・全面ストライキを継続している。労働組合は7日にも2時間のストライキをする。大宇造船の労働組合も3日、巨済(コジェ)、玉浦(オクポ)造船所の出入り口を封鎖し、現代重工業と産業銀行の現場調査を阻止した。

どちらの労組も会社が危機的な状況なのに実に積極的だよな。買収阻止して、共倒れでも狙っているのか。もちろん、買収が完了すれば自分たちがリストラされるのを知っているからだろうが。共倒れ展開が1番おもしろそうなので頑張って欲しい。

買収して整理したいのはこの労働組合員だというのは理解できるが、彼らは労働貴族だ。仕事もしないで金をもらうのが当たり前の精神だ。まあ、いつまで持つかは知らないが。

この記事に対する旧サイトのコメント(3)

韓国経済、韓国造船業界、また受注不振…現代重は目標の15%

昨年から回復傾向を見せていた韓国造船業界にまた「赤信号」がついた。米中貿易戦争の余波で船舶の発注が減る中、今年に入って中国に船舶受注トップを明け渡すなど受注不振が続いているからだ。こうした中、現代重工業の大宇造船海洋買収に反対する両社の労働組合は違法なストライキと現場調査拒否闘争をしている。ストライキ長期化による生産への支障も懸念される。造船業界の関係者は「相次ぐ対内外悪材料で造船産業がふらついている」とし「現代重工業の大宇造船買収など造船業再編作業を一日も早く終えるべきだ」と指摘した。 

  ◆LNG船の発注減少が「直撃弾」 

  造船・海運市況分析機関クラークソンリサーチによると、今年1-4月のグローバル船舶発注量は769万CGT(標準貨物船換算トン数)だった。前年同期(1217万CGT)比で36.8%減少した。4月はさらに少ない。4月の発注量は121万CGTと、3月(288万CGT)に比べ半分以下に減少した。 

  国別受注実績でも韓国の不振が目立つ。中国は今年に入って世界で発注された船舶(769万CGT)の半分に近い344万CGT(シェア45%)を受注した。昨年7年ぶりに中国を抜いて受注トップを取り戻した韓国は202万CGT(26%)で2位に落ちた。イタリアが111万CGT(14%)で2位、日本が71万CGT(9%)で4位だった。 

  4月に発注された船舶の種類は鉄鉱石や石炭など原材料を運ぶバルク船が23隻で最も多かった。バルク船は低賃金を武器に中国造船会社が受注しやすい船舶だ。現代重工業、大宇造船海洋、サムスン重工業など韓国造船「ビッグ3」の受注が多い液化天然ガス(LNG)運搬船の発注は7隻にすぎなかった。クラークソンは米中貿易戦争や米国のイラン経済制裁などグローバル経済の不確実性増加を理由に今年のLNG運搬船発注予想値を55隻に下方修正した。クラークソンは昨年末、69隻と予想していた。 

  ◆現代重の受注達成率15% 

  造船ビッグ3の今年の受注目標達成は厳しいという見方が多い。現代重工業、大宇造船、サムスン重工業の今年1-5月の受注実績は75億3000万ドルだった。これら企業の年間受注目標(320億7000万ドル)の23.5%にすぎない。 

  現代重工業(現代三湖重工業、現代尾浦造船含む)は25億ドル分を受注し、今年目標(159億ドル)のわずか15.7%だった。サムスン重工業は目標達成率がビッグ3のうち最も高い32.4%だが、受注金額は25億3000万ドルで現代重工業とほとんど差がない。大宇造船も25億ドル分を受注し、今年の目標(83億7000万ドル)の30%水準にとどまっている。 

  これら造船3社の業績も下降している。昨年1兆248億ウォンの営業利益を出して「1兆クラブ」入りした大宇造船は、今年1-3月期の営業利益が1996億ウォンと、前年同期比33.2%減となった。サムスン重工業は1-3月期に333億ウォンの営業赤字を出した。2017年10-12月期から6期連続の赤字だ。1-3月期に黒字転換した現代重工業は営業利益が281億ウォンで、営業利益率は0.8%だった。 

  目標達成が難しくなっている中、現代重工業の労働組合は大宇造船買収のための物的分割(法人分割)取り消しを要求し、先月16日からの部分・全面ストライキを継続している。労働組合は7日にも2時間のストライキをする。大宇造船の労働組合も3日、巨済(コジェ)、玉浦(オクポ)造船所の出入り口を封鎖し、現代重工業と産業銀行の現場調査を阻止した。

https://japanese.joins.com/article/216/254216.html?servcode=300&sectcode=320

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ななしのごんべー
2020年5月26日 14:25

ストライキは誰が得するか?は考えない。これは、歴史的な流れがあり、韓国の製造業は無理。協力体制の考えが出来ない代表的な事例。

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